早期教育が与える子供への効果と注意点
小学校に入学するまでには、数字や文字に抵抗なく慣れ親しんで欲しいと思うものです。早期教育には学習習慣が身につけるなど効果がある一方で、子供の社会性などに弊害を与えかねないので注意も必要です。お受験でのペーパーテストに対応する為にも、お子さんには机に向かう習慣を付けたいものですよね。早期教育を行う際には、親が一緒に楽しんだり子供を褒めることが大切です。
皆さんは早期教育という言葉にどのようなイメージを抱かれていますか?
早的に期教育とは、読んで字の如くではありますが、一般的に就学前の幼児期に文字や数字、音楽や語学など、実際に学習する教育課程よりも早期に教育を行うことをいいます。
就学前の幼児期の子供達に、このような環境を提供するのは、まぎれもなく両親である父親、母親の意向によるものであることは言うまでもありません。
早期教育にはどのような効果があるのか、メリット・デメリットを見てみましょう。
目次 |
▼ 幼児期の子供に効果的!?早期教育のメリット |
▼ いい事ばかりではない 注意して欲しい早期教育のデメリット |
▼ 子供が好きなことに親子で取り組むことが早期教育に効果的! |
▼ さいごに |
幼児期の子供に効果的!?早期教育のメリット
なぜ早期教育を取り入れようとするのでしょうか?
そこには、早期教育が子供達に大きなプラスの要素を与えると考えるからでしょう。
幼児期の脳はとても柔軟で、それはまるでスポンジのように様々なものを早く吸収するといわれています。
その特性を活かし、広い視野を持たせ、様々な教育を受けさせることで、人より秀でた才能を引き出すことが目的とされています。
分かりやすい例を挙げるとすると、幼児期に英語の教育を受けると、ネイティブ並みの発音で英会話ができるようになるともいわれています。
また、音楽においては、早期に教育を受けることで絶対音感が身に付くともいわれています。
このように早期教育には、早期教育だからこそ効果を発揮できるメリットが沢山あると考えられています。
【早期教育の主なメリット】
- 記憶力や集中力の発達
特に3歳までは記憶力や集中力を司る「右脳」が発達しやすい時期です。
絵本の読み聞かせや積み木、ブロックなどが右脳を刺激するのに効果的です。 - 英語などを聞き取る力を向上させる
聞き取る力は、幼児期を過ぎるとは衰退していく傾向があります。
乳幼児期にネイティブな英語に触れ合うことによって、発音を自然と聞き分ける力が身につくと言われています。 - 学習習慣がつきやすい
机に向かって勉強をする習慣がつくので、小学校入学後の家庭学習に取り組みやすくなる。
幼児期の子供の集中力は「年齢+1分」と言われています。
集中力が切れた場合には、無理に続けないように心がけてください。
もし、勉強を続ける場合には、休憩をして気分をリセットさせてくださいね。 - 得意分野を伸ばせる
幼児期という早期に得意分野を見つけて伸ばすことができる
早い段階から得意分野に取り組むことで、力が伸びる可能性が高まります。 - 好奇心が刺激される
幼児期に様々な事に体験することは、子供の好奇心を刺激します。
好奇心を持つことは「やる気」にもつながります。
いい事ばかりではない 注意して欲しい早期教育のデメリット
早期教育を取り入れる家庭が増える一方で、最近では早期教育に対して苦言を呈する人が多くいるのも事実です。
その理由として、まだ自分の意志がはっきりしない小さな子供に、親がレールを敷くような教育は相応しくないのではというものです。
細かく組まれた早期教育のスケジュールは、子供を操り人形の様に動かし、知らず知らずのうちに、子供に大きなストレスを与え、子供の自主性を抑えつけてしまう危険性があるともいわれています。
また、早期教育を取り入れる家庭は、子供の安泰した将来を願い、子供に大きな期待をかける傾向にあります。
だからこそ高い教育費も惜しまず費やすことができるのでしょう。
しかし、その結果、親の期待が子供にとっては大きな重圧となり、それなりの結果が得られなかった場合に、人格を否定されたような負い目を子供が負ってしまうことが、子供の心に大きな影を作ってしまうことも有り得るということです。
できてしまった心の影は、子供の心の成長に悪影響を与えてしまうことは言うまでもありません。
【早期教育の主なデメリット】
- 自主性が育ちにくい
受身の学習が多くなると、子供の自発性などの発達が抑制される。
指示待ち人間になり、親の顔色を見るようになりかねない。
自ら学ぶことが身につきにくくなりかねない。 - コミュニケーション能力が伸びにくくなる
学習能力は上がるが、子供の心の教育がおろそかになるケースもあります。
お友達と仲良く遊ぶことや、自分の気持ちを伝えることが苦手となり、人間関係の構築に影響しかねません。 - 小学校高学年ころになると差が見られなくなる
早期教育を行っても、その後も同じように教育を続けていかないと、そのうち効果が見られなくなる。
何でも覚えられる頃になると、早期教育をした子供とそうでない子供の差は見られなくなってくる。 - 学校の授業を聞けなくなる恐れがある
「この内容は知っている」と先生の話を集中して聞かなくなってしまうのでは逆効果です。
早期教育を受けている場合は、授業でさらに復習をするつもりで授業を真剣に受けましょう。
繰り返すことで、学習した内容が記憶に定着しやすくなります。
子供が好きなことに親子で取り組むことが早期教育に効果的!
ここまで、早期教育における、メリット、デメリットについて述べましたが、どちらも納得できると思われる方が多いのではないでしょうか?
それだけに、子供における早期教育というのは、二面性があるのではないかと思います。
では、子供における早期教育をどのように捉えていけばいいのでしょうか?
まず一番心に留めておくべきことは、子供にきちんと向き合い子供への愛情を分かりやすく伝えることです。
とても簡単に思えることですが、大人は忙しさに追われ実はうまくできていないこともあるというのが実際のところです。
『愛しているよ』、『大好きだよ』、『大切だよ』などストレートに子供に愛情を伝えてやることは、何よりも子供の心の安定、活力へと繋がります。
親からの愛情がベースにあれば、多少ハードと思われるスケジュールも楽しく過ごすことができるかと思いますし、気持ちが安定した状態で受ける教育は、より高い効果が望めるでしょう。
そして何より、結果よりも頑張ってきた過程を褒めてあげることが大切です。
【早期教育を行う際の注意点】
お子さんに早期教育を受けさせる際に親として注意して欲しい点をまとめました。
- 子供が積極的に取り組んでいるか
子供は、積極的に取り組むことで興味や関心が深まります。
興味を持たない場合には、無理に続けるとストレスになりかねません。 - 親子で楽しむ
親がそばにいることで子供は安心できます。
親子で一緒に楽しく取り組むことで「勉強=楽しいこと」と子供は認識します。 - 褒めてあげる
子供の頑張りには、たくさん褒めてあげてくださいね。
がんばって成し遂げた時や前回よりも理解が深まっている場合などありますよね。
褒めるられることで、子供は達成感を味わい 更なるやる気や自信につながります。 - 周りの子と比較しない
子供にも得意・不得意があり、また成長もさまざまです。
比較をすると優越感や劣等感を覚え、人間関係にも影響しかねません。
子供がやる気を持って取り組むことが大切なんです。 - 遊ぶ時間も大切
お友だちとの遊びや一人遊びでも学ぶことはたくさんあります。
幼児期に思いっきり遊んだり楽しむことは、子供の自主性を大いに伸ばします。
子供が、お友達と遊んだり一人になる時間も作ってあげましょう。
さいごに
早期教育では、結果だけではなく過程も大切になります。
子供がやる気を持って取り組むことが、今後の学習能力を引き出す要因となるのです。
お受験でも やる気のある子供は積極的に机に向かうことができます。
子供の頑張りを認めて褒めてあげることで、子どもは達成感を味わい自己肯定感を高めます。
早期教育においても、幼児期の子供には親の愛情が一番大切なものなのです。