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小学校受験の口頭試問対策!自分の言葉で話す力を身に付け合格を勝ち取る
口頭試問とは、面接官が 子供の名前や誕生日などを子供に問う試験です。子供が、問われた問題に対して自分の考えをきちんと伝えることができるのかが問われます。口頭試問は、家庭での日常生活の様子を問う問題も出されます。自分の言葉できちんと回答ができるように、語彙力を高めてあげ、日頃から言葉使いや元気に話すことを指導しておきましょう。
小学校受験の本番では「口頭試問」という試験があります。
「あまり難しくないのでは?」と思われている方も多いようですが、実は合否を決定づける試験でもあります。
とても簡単な質問ですが、人前で話すことが苦手なお子様もいます。
質問される内容によっては、お子様が返答に戸惑うこともあります。
口頭試問では、どのようなことが問われるのでしょうか?
例えば、次のような常識的な質問ばかりですが、お子様にとっては難しいと感じる場面もあるようです。
目次 |
▼ 家庭での親子のかかわりが口頭試問で聞かれることでも重要になる |
▼ 口頭試問で大切なポイントは自分の考えを述べること |
▼ 子供が一生懸命に答える気持ちは面接官に伝わる! |
▼ 子供の語彙力を高めることで、知識を確かめる問題は安心 |
▼ さいごに ~日常生活の大切さ~ |
家庭での親子のかかわりが口頭試問で聞かれることでも重要になる
口頭試問の内容を見てみましょう。
- 住所
- 名前
- 電話番号
など基本的なことを問われます。
最低限、きちんと話せるように自分の言葉で練習をしましょう。
次によく聞かれる質問は、
- 家族構成
についてです。
この時に面接官の質問の仕方にもよりますが、きちんと答えられない場合が多いのです。
「何人家族ですか?」という質問に対しては自を含めた人数を答えられるようにしておいてください。
そしてご、両親の名前はフルネームできちんと回答ができることが望ましいでしょう。
あまりにも当たり前のことですが、緊張のあまり聞かれたことを回答できない場合も多いのです。
休みの日にお父さんとどんな遊びをしますか?
この質問に、自然な形で答えられる子供は、休日にご両親と時間を共有している子供だけです。
何も答えられない場合には、家族の時間を共有していないと判断されます。
そこで、親の教育方針や家庭でのありかたの方向性が見え隠れするのです。
実際に模範解答はありません。
小学校側が聞き出したいのは、「親子の時間を過ごせているかどうか?」ということです。
もちろん働き盛りで休日も接待ゴルフやイベントで、ほとんど家族サービスがままならないというお父さんも多いのは確かです。
- それでも親がどの程度、子供に対して理解を示し時間のやりくりをしているのか?
- その姿勢はいかがなものか?
という質問があるのです。
口頭試問向けというよりも、家庭の在り方として、親子の時間について考えてみると良いでしょう。
お母さんに叱られるのはどんなときですか?
世の中には、日常生活を送る中、親から叱られる子供は存在するのです。
つまり、家庭の中でのしつけに対しての質問をここでしているわけです。
母親に叱られる場面というのは、どの子にとっても日常茶飯事に起きる出来事です。
例えば、
- 片づけをきちんとしなかったとき
- 友達に意地悪をしたとき など
親は子供に対して倫理的な教育を行う立場です。
そこはきちんと叱り、教えることで子供は成長していくわけです。
あえて、「叱られるときはいつか?」という質問をしているのは、お子様が家庭でどのような教育を受けているのかということを問う質問になるのです。
どんな本が好きですか?
この質問も、「普段から読み聞かせている本があるかないか?」によって回答の質が変わってきます。
やはり、読み聞かせを通して本に触れる機会を日々の生活の中で持たせることは重要です。
そのような環境の中で、子供は自分の好きな本がわかるようになるのです。
好きな本の内容やタイトルは、きっとスラスラと話せるはずです。
それが口頭試問においては、とても好感の持てる回答に繋がるのです。
口頭試問で大切なポイントは子供が自分の考えを述べること
普段自分が感じていること、知っていることを素直に答えることが、口頭試問では重要なポイントです。
余計なことは、話せても肝心な質問事項に答えられないようでは、口頭試問を突破したことにはなりません。
口頭試問で学校側が知りたいのは、
- 入学しようとしている生徒が、その学校にふさわしい家庭環境で育った子かどうか?
- 学校の方針に見合う家庭か?
ということです。
それを探るために面接や口頭試問が行われるのです。
子供の能力や常識については、ペーパーテスト等である程度見定めることができます。
口頭試問ほど、飾れないものはありません。
つまり「素」の自分がそのまま出てしまうわけです。
話し方も、聞き方も態度もすべて口頭試問を通して明確に学校側に伝わることなのです。
上手に話すのではなく一生懸命に伝える
挨拶をきちんと行い入室をした後には、口頭試問が開始されます。
そして、にこやかにそして元気に回答できることが大前提です。
道筋が整っている回答を学校側は求めていません。
そこで見たいと感じているのは、「子供がどれくらい一生懸命に答えようとしているかどうか?」ということです。
聞かれていることは当たり前のことばかりなのです。
だからこそ、聞かれたことに素直に回答をすることが必要なのです。
子供が一生懸命に答える気持ちは面接官に伝わる!
誰もが第一印象を大事に受け止めます。
口頭試問でも同じことが言えるのです。
元気にハキハキと回答をすることで、心証はよくなります。
それだけでは、ありません。
質問された内容を的確に面接官に対して答えること!
まずはここが重要です。
そして、わからないことを聞かれた場合には、黙っていてはいけません。
- 「もう一度質問をしてください」
- 「質問の意味がわかりません。」
この言葉が出る子と出ない子とでは差があるわけです。
一生懸命に答えようとしているから、質問の意味を知ろうとするわけです。
モジモジとしていては何も道は開けないのです。
子供の語彙力を高めることで、知識を確かめる問題は安心
例えば、「昔話のカードを4枚見せられて昔話のタイトルやあらすじを簡単に話してください。」という指示があります。
自分の知る限りのタイトルやあらすじを語ればそれで良いのです。
大抵の場合には誰もが知っている昔話が出題されることが多いです。
有名な童話や昔話の知識さえあれば大丈夫です。
但し、普段から読み聞かせや読書の習慣がここでは必要になりますよ。
言葉に関しての質問
例えば、ひらがなを一つ指定されます。
次のような形です。
〔模範解答〕
- とまと
- しんぶんし など
これは語彙力を試される口頭試問の典型的な形です。
まずは言葉を数多く知っていることが大前提になりますので小学校受験を考えている場合には、語彙力を鍛えるためにもしっかりと話せることを目標にしてください。
口頭試問の練習は、本番さながらに塾で十分に練習をします。
家庭では、このような練習はどうでしょうか?
- 「今日幼稚園で何が一番楽しかったですか?」
- 「今日遊んだお友達の名前を教えてください。」
このような質問で、家庭でも立派に口頭試問の練習は成立するのです。
ご両親がお子さんのために時間を作って、お子さんがスムーズに言葉が話せるようなトレーニングに付き合うこともとても重要なことです。
さいごに ~日常生活の大切さ~
小学校受験のために、普段は遊ばない父親と数える程度の遊びをした場合でも、それは試験官に見抜かれるものです。
「親がどんな気持ちで自分に向き合ってくれているのか?」ということを子供は敏感に感じ取るわけです。
それよりも、わずかな時間でも子供と真摯に向き合って日々の積み重ねをしている両親の努力の方が、ダイレクトにお子さんには伝わるものです。
すべてのことは、日常生活の体験に基づいているものです。
そのうえで、子供は学び、体験し、見たままの状況を自分の言葉で答えれるようになるわけです。
小学校受験までの時間は、親子共に誠実な気持ちでお互いに接することが大切です。
家族の在り方、そして親子の在り方に対して答えが一つになったときにこそ、実を結ぶものは多いのです。