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小学校受験のペーパー問題対策!問題への理解を深めるために家庭でもできること

私立小学校や国立小学校の受験では、ほとんどの小学校にペーパーテストがあります。ペーパーテスト対策をするうえの基本は、子供が出題されている内容や指示を理解できているのか?また、ペーパー試験では、積み木やおりがみなど空間認識力を試される問題を出題する小学校も多いのです。実際に手にとって体験する事で理解度も増します。

小学校受験のペーパーテストについての考え方ですが、ただ問題を与えておくと勝手に解けると勘違いしていませんか?
親御さんが忙しい時間帯に、ある程度の問題集を与えて「ここからここまでしておく」という指示を与えた場合に、ただ黙々とお子さんがペーパー問題を解くだけで本当の意味があるのでしょうか?
今回は本来のペーパー問題集の与え方を考えてみましょう。

目次
▼ 小学校受験のペーパー学習の注意点!子供が指示通りにできるのかをチェック
▼ 人の話を聞く力を育てる!集中して聞き取り理解する能力が必要
▼ 家庭でできる子どもの聞き取る力を高めるトレーニング方法
▼ 空間認識問題や数量の問題対策!おはじきや積み木などを使うことで理解が深まる
▼ さいごに
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小学校受験のペーパー学習の注意点!子供が指示通りにできるのかをチェック

小学校受験にはペーパーテストが必ずあります。
一般的にペーパーテストと言うと、自分のペースでわかる問題から解くイメージがあります。
しかし、小学校受験では、出題される音声が録音、もしくは試験官が読み上げる形で指示や問題が出されるのです。
そこを把握したうえで、家庭ではペーパ対策に取り組む必要があります。
一般的なドリル類とは違うということを、親御さんが理解しておくことが肝心なのです。

ペーパーテストと言えども、出題の内容も様々です。
常識的な知識を問う問題から推理思考力の問題やお話の記憶など小学校によって出題傾向も異なるのです。
試験中に出される指示は、出題されている問題を考えるための媒体だと考えることが大事です。
紙の上に書かれている絵に対して、指示通りのことをするというわけです。
どうでしょうか?
お子さんに問題集を与えて勝手に解かせるというものではありません。
親御さんが付き添う場合には、指示を出してその通りにお子さんが丸を付けることや色を塗るという作業が出来ているかを良く見ておく必要があるのです。



絵に描かれている動物の数を認識する問題

例えば、このような問題があります。
動物の絵が数個描かれています。
たいていの場合には親しみやすい動物ですが、同じものばかりではありません。
ここに多少の捻りが入っていることに気づいてください。
指定され動物の数と同じ丸を下にある欄に指定されたクレヨンで○を描くという問題です。
ここで、最初に指示されているは

  1. 指定されている動物に○をする
  2. 下の欄を探してそこが解答欄であることを認識する
  3. 指定された色のクレヨンで○を書く

この指示を一度で聞き分ける訓練はどのようにすれば良いのでしょうか?
塾では繰り返し同じような問題を解いて、聞き逃さないように演習をします。
たいていの場合にはテープではなく、講師が問題を読み上げてその指示通りに回答をするという流れになります。
5才児の能力では2つ以上の指示を同時に聞き分けるのは、なかなかハードルの高いことです。
家の中でも少しずつその練習をしてみてください。



親の指示を2つ以上同時にできるのか?

家庭生活の中で親の指示をどこまで聞くことができるのかという点に注目してみてください。
例えば、次のような形の練習はどうでしょうか?

  幼稚園から帰ってきたお子さんに言ってみます。

「手を洗ってきなさい。それから幼稚園のバッグを片付けてね」

ここで2つの指示が与えられています。
真っ先に洗面所に向かって、まずは手を洗うことはどの子でも簡単に行えるはずです。
その次に、通園バッグを片付けるという指示を途中で忘れてしまうことが多いのです。
たいていの場合には、そうなってしまいます。

これを何度か違うパターンで繰り返してみるのです。
そうするうちに、2つ以上の指示を同時に守れるようになります。
それ以前に大切なのは、人の話を聞き取るというテクニックです。
小学校受験の要になるのは、やはり「聞き取る力」です。
お子さんが指示通りのことができるまで、何度も指示を出し続けるということではありません。
試験当日は一度で指示を聞き取り、内容を理解して指示通りのことができるのかが求められるのです。
親御さんの指示を1回で理解する力が必要なのです。

人の話を聞く力を育てる!集中して聞き取り理解する能力が必要

絵本の読み聞かせでは、お子さんが集中をして聞かなければ内容の理解が乏しいものになります。
中には工夫をされて、読み聞かせをしながら、何度も登場人物の名前を確認したり、お子さんに言わせたりしながら絵本の内容を理解しているのか確認をされる方もいます。
この繰り返しが、必ず力につながるのです。
集中して話を聞いている子供は、絵本の内容を理解しており 登場人物の名前などを覚えているものです。
そして、人の話を聞くことで集中力が鍛えられるのです。

小学校受験では正確に指示を聞き取る練習が必要になります。
つまり、ペーパーテストを自宅で復習する場合には、必ず出題をする大人が必要なのです。
そして、お子さんが一度の出題でどの程度聞き取ることができるのかを冷静に判断しなければいけません。

全く指示が守れていない お子さんをよく見かけます。
その場合には、一から人の話が聞ける態度を養わなければいけません。
これを塾だけに任せておくのはあまりにも無謀です。
やはり基礎的な部分は、家庭で育てる必要があるのです。
親御さんが、普段からお子さんの話に耳を傾けることで、お子さんも親の話を聞こうとします。
それが親子のコミュニケーションとなり、絆を深めていくのです。
また、幼稚園生活の中でも、コミュニケーション能力は生きてくるのです。





聞き取りの訓練をするためにできること

音を聴くということはとても単純ですが、習慣がないとなかなか育たない部分でもあります。
そこで、多くの音を意図的に聞かせて、音に対しての注意を向ける訓練を積んでみましょう。
音源はパソコンからでも取ることが出来ます。
環境音や自然音などのCDなども多く販売されています。
最初は、音を聴くことから初めて、ラジオをかけてみるなど、耳で音を聴く練習をすれば良いのです。
そうすることで、段々とコツがわかってくるのです。

集中しないとその音は聴こえないこともあるのです。
ただ何となく聞くのではなく、目的をもって音を集中して聴くことを習慣にしましょう。
これは家庭生活の中で出来る簡単な練習です。

家庭でできる子どもの聞き取る力を高めるトレーニング方法

例えば、家族に協力をしてもらって、何か短文を話してもらいます。

「今度の日曜日に公園に行ってボール遊びをしようね」

これだけの短い文章で良いのです。
そして、その短文をお子さんに聞き取らせるのです。
即座に、質問を投げかけてみてください。

  • いつボール遊びをするって言っていたのか?
  • どこに行くと言っていたのか?
  • どんな遊びをすると言っていたのか?

これだけの短い文章でも3つの設問が出来るのです。
要するにこのような短文の中にいくつかのキーワードが隠れていて、それを明確に聞き取り理解ができる事が最低限必要なのです。
このように家族同士で聞き取る力を鍛える練習を自然に行えば、お子さんはいつしか人の話を集中して聞けるようになります。
これがお子さんにとって、小学校受験で必要なテクニックの一つとなるわけです。
ここまでの訓練を最低限、ご自宅で行える環境を整えてあげましょう。
そのうえで、塾に通い聞き取りの練習やお話の記憶などの演習を行えば、さらなる相乗効果が期待できるわけです。
これが、最初の第一歩だと思ってください。

空間認識問題や数量の問題対策!おはじきや積み木などを使うことで理解が深まる

しりとり問題や、数の問題などについてはある程度ペーパー上で教えることができます。
それでも実際に、数の大小などについては実物のおはじきなどを使うことでペーパーテストの中から問題が飛び出してきたように、お子さんはほんの少しワクワクとして態度を見せるものです。
その方が興味深く数量の問題を演習できるのです。
一番効果的なのは、最初にペーパー上で、解答をさせます。
そして、次に実物を出して、同じ設問のようにおはじきを並べてみます。
そして答え合わせをするように、お子さんに数量を検証させるのです。

ペーパー上で自分が答えた内容が正解なのかを確認させることで、より効果的に数量の問題などは理解度が深まります。
ただ単に、どんどん先に進んできちんと解けたのか解けないのかもわからない状態で、ペーパー学習をすることには、あまり意味がありません。
それよりも確認作業を伴いながら学習をする方が効果的です。
1日1枚でも良いのです。
10枚のペーパー学習をするよりも、1枚のペーパーを確実に理解することで本番に強くなれるからです。




積み木の問題は特に重要

小学校受験では積み木の数を数える問題が頻出します。
これには空間理解のテクニックが必要になります。
積み木の奥にある積み木の数まで想像しながらカウントしなければいけないからです。
これを説明するときには、実際の積み木を問題と同じように組み立てて、お子さんに360℃すべてを観察させます。
そして積み木の問題には、見えない積み木があることを認識させるのです。

要するに、お子さんに問題と同じように積み木を組ませると良いのです。
そうすることでより、積み木の問題が身近なものになるのです。
積み重なる様子をきちんと理解できるようになれば、空間の数量の問題もスラスラとできるようになるはずです。
このように平面定期に、ペーパー学習だけでは、なかなかおぼつかないことも多いわけです。
実物を使って自分で検証することで、すんなりとその知識は頭に入るのです。
それが学習としては大切な部分なのです。これは折り紙の問題でも同じです。



折り紙に触れるという機会を作る

幼稚園などでも折り紙で制作活動をしているわけですが、小学校受験に出てくるような折り紙を切り取った後の展開柄については ほとんどの場合には学習しないことです。
だからこそ、一つ一つ親御さんと検証すれば良いのです。
折り紙を切るとどんな形になるのか想像の世界だけではなく、自分の目で確かめて確認をすることに意味があるのです。

ペーパー問題集と実物を連動させて 様々な体験をさせながら学習をすることで、お子さんの頭の中にストレートな印象として必ず残ります。
これを繰り返すことで知識が定着して、ペーパー上でも簡単に答えられるようになるわけです。
理解を急ぐのではなく、実際に検証することや体感することで、お子さんの能力はどんどん開発されるのです。
それが家庭での学習方法でもあり最大のポイントなのです。


さいごに

小学校受験のペーパー問題対策は、子供の側で見る大人が必要になります。
幼児の集中力は「年齢+1分」と言われています。
無理をしないように息抜きをし、子供のモチベーションを保ちながら受験準備を進めてくださいね。

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