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気をつけたい!合格を頂けなかった場合の親の対応

第一志望である国立小学校や私立小学校に不合格となった場合、親のショックは相当なものです。しかし、受験準備期間中に培ったものはたくさんあるはずです。気持ちを切り替えて、次のステップを考えることがお子さんのためにもなります。他の受験校を合格する可能性もありますし、時期によってはまだ出願が可能な小学校もあります。

小学校受験の場合には概して「合格を頂く」「合格を頂けない」という上品な表現で合否を示します。
私が専任講師をしていた時代にも、同じような表現で不合格の親御さんと面談をしたことがあります。
その際に、親御さんの方がどのように考え、機転を利かせ次に向かったのかお話したいと思います。

目次
▼ 受験準備の頑張りがあっても見舞われる「不合格」という結果
▼ 親子で次のステップへ!受験準備期間の子供の成長を活かすのがポイント
▼ 我が子を小学校に入れて頂くという謙虚な親が求められている
▼ 小学校受験の基礎知識!合格できるのはその小学校が求めている子ども
▼ 我が子が小学校受験に向いているか考える必要性
▼ さいごに
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受験準備の頑張りがあっても見舞われる「不合格」という結果

小学校受験については、その日のお子さんの調子や出来栄え次第で結果が大きく変わります。
もはや親の力ではどうすることもできない世界です。
塾ではほぼ満点に近い振る舞いができ、口頭試問もすべてクリア、ペーパーテストも常に100点というパーフェクトのお子さんがなぜか、試験本番に緊張のあまり全くなにもできなくなったという経験があります。
その後家庭では、1年半以上も入学考査に向けて相当な準備をしていました。
後日、親御さんがお話をしてくれました。

背伸びをしたわけでもなく、ご両親もとても良い方でした。
服装も持ち物も何の落ち度もなかったのですが「合格を頂けませんでした」という残念な結果になったわけです。
不合格になったことについては、お子さんは案外とケロリとしているものでした。
これは5歳児の特権と申しましょうか、とにかく不合格になっても、どこ吹く風という感じで普通に過ごせるのが5歳児の天真爛漫さなのです。



子供の受験結果に 親は自分たちを責める

  • どうして落ちてしまったのか?
  • 何がいけなかったのか?

と受験結果を踏まえて ご夫婦で相当話し話し合ったそうです。
講師側としても、なぜなのか全く見当がつかない状態です。
不合格の理由は憶測でしかありません。
その後、半月ほど悶々と悩み、お子さんは他の私学を受けて合格されました。
それで親御さんは納得され、今や そのお子さんは立派な中学生になっています。
親子で頑張った1年半、そして不合格で悩んだ時間は、子供のことを夫婦で朝から晩まで話し合えた貴重な時間だったと話されていました。

自分たちを責めた後に、お子さんの方が自ら次のステップに進むべく自宅でペーパーテストのおさらいや、自分が不合格になった理由を語りだしたというのです。
どうやら行動観察で、他のお子さんに手を出してしまったことが理由のようでした。
それを自分の言葉で親御さんに説明をしたときに、我が子の成長を思わず涙を流してご夫婦で喜んだと言っておられました。
自分で自分のことを分析できる力を持てるようになったということです。
これは一校目のお受験で家族みんなが体感できたことでしたと感想を述べられていました。

親子で次のステップへ!受験準備期間の子供の成長を活かすのがポイント

不合格ということを、お子さんは数秒で感じ 数分で忘れます。
そして、1時間後には他の遊びに興じているような年齢です。
気持ちを切り替え、子供の調子に親御さんも乗っかってください。
親子一緒に次のステップに進めばよいのです。
いつまでも不合格に対して動揺を隠せないような態度をしていると、お子さんがご両親を心配するようになります。
これでは本末転倒です。

いろんなことを犠牲にして頑張った受験勉強は次の学校の合格を頂いたことで、すべて報われたわけです。
中には、一校目の不合格できっぱりとけじめをつけて、公立小学校に行かれたお子さんもいます。
それは親御さんの価値観や、未来を見据えての次のステップですので誰も何も言う権利はありません。
受験勉強に悔いを残さないという考えに辿り着けると、切り返しがうまくいくのです。



小学校受験で得た「集中力」は次に活きる

小学校受験では、どうしても学校の雰囲気や一定の水準に満たないという理由が不合格のラインになります。
受験のある小学校は、入学して欲しい理想の子供像を掲げているのです。
そこから逸脱してしまうと不合格も仕方がありません。
つまり、学校の求める子ども像に当てはまると、合格を頂けるというわけです。
しかし、入学考査に向けておこなった日々の努力は、お子さんより一層成長させているのです。
受験準備期間中に培った集中力や学習習慣などは、これから先お子さんが学習を進める上で大いに必要な力なんです。

我が子を小学校に入れて頂くという謙虚な親が求められている

小学校受験では、あくまでも合格を勝ち取るのではなく、「入学させて頂く」という親の姿勢が大切なのです。
入学考査のある国立小学校や私立小学校では、ペーパーテストのある小学校が多いのですが、中にはペーパー試験のない小学校もあります。
特にペーパーテストがないような小学校では、お子さんの自身の発想力思考力、そしていざというときの臨機応変にできる対応力を見ているのです。
お子さん能力と資質が、志望校の求める子ども像と合致して初めて合格を頂けるわけです。

小学校受験は、どちらかと言えば受験する側が受け身です。
入学考査を、子供の能力や知力だけで挽回できる部分は少ないのです。
それよりも総合的に満遍なくできることが求められる世界です。
有名だからという理由だけで、有名小学校を受験をしても合格できないというパターンも実際にはあります。
それよりも大切なことは我が子に合っている小学校を受けさせているかどうかなのです。
その学校に心底、入れて頂きたいという思いが届くと必ず合格に導けます。

入学考査では、偶然も必然も関係なく、

  • その子が、生まれて5年の間に何を学んで何を得ているのか?
  • その子が、どんな考えをしていて何が得意で何を苦手としているのか?
  • 小学校に入学したあとに、その小学校でさらに伸びる力がある子か?

という尺度で観察をされているのです。
これが小学校受験の実態です。

小学校受験の基礎知識!合格できるのはその小学校が求めている子ども

私立小学校には、子供が学校に合う・合わないということが色濃く存在します。
やはり学校の建学の精神に合う子どもは、入学をした後も力を発揮しながら立派に高学年へと成長していきます。
学校生活を送る中で、何一つ問題を起こすこともありません。
お子さんが学校に合うことで、親御さんとしても快く行事に参加して学校の招集日には足を運べるのです。
相互協力という名のもとに、信頼関係が成り立つことが私立小学校の特徴です。

そこで合格を頂けないというのはその子に小学校が合わなかったと考えてください。
受験結果について、小学校側や塾に対して不平不満を言うような親にならないでください。
お子さんはそんな思考に傾く親御さんを案外と醒めた目で見ているものです。
その方がお子さんに悪影響を及ぼします。

我が子が小学校受験に向いているか考える必要性

塾に通いながらも、もしかしたらこのような準備は我が子に向いていないかもしれないという疑念が生じる場合があります。
それでも、やるだけやってみようという親のエゴを通した結果、不合格という場合には気持ちも沈みます。
それは無理のない話です。

受験準備の最中に、お子さんは何らかのサインを出してきます。

  • このまま頑張れる!
  • もう辞めたい!

このどちらかでしかありません。

ただ、親が熱心に教室に通うようなシフトを組んで懸命に自分のことをサポートしていることは、お子さんには十分に伝わっているのです。
親にそこで逆らうことは恐らくしないでしょう。
そんな幼心に気づいてあげましょう。
お子さんの心にも無理のない範囲で小学校受験準備を進めてください。

さいごに

合格を頂くというのは、きわめて難しい難関小学校もあります。
そこには能力の差はほとんどなくても、振る舞いや行動観察で大きな差が生じていると考えてください。
つまり、その小学校に行くために生まれてきたようなタイプの子が合格を頂けるのです。
ここにはお子さんの資質が先立ってしまいます。
合格をいただけなかった場合は、結果を認めるしかありません。

小学校受験は、結果だけがすべてではありません。
次に進める余力は必ずご家族全員に残っているはずです。
小学校受験と身につけたスキルを今後に生かせればよいのです。
誰に恥じることもありません。
小学校受験というのは家族単位のプライベートな問題です。
そのようにお考えください。

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