小学校受験対策!工作に必要な「巧緻性」を鍛えるには練習の積み重ねがポイント
私立小学校や国立小学校の入学考査には「巧緻性」の出題がある小学校もあります。指先を使って、指示された内容の通りに作品が作れるのかを問われます。一人で作る場合もあれば、グループで力を合わせて工作をする場合もあります。巧緻性を高めるには、日頃から指先を使ったトレーニングが必要になります。
受験塾では子供の巧緻性を高めるためにも、時間をかけて何度も取り組み その子手先の器用さや不器用さを見分けて適切に指導をしていきます。
なかなか、ご家庭だけでは修正できないことが多いので、工作や巧緻性については、早い段階から受験を視野に入れて考えておくべきことです。
目次 |
▼ 日頃から手先を使うことで巧緻性アップにつながる |
▼ 子供の巧緻性を高めて工作が得意な子になるために家庭でできる事 |
▼ 紐を結びモノを布で包む |
▼ お箸使いも巧緻性の難問? |
▼ おりがみで作品を作ることに慣れて「折り紙制作」が得意に! |
▼ さいごに |
日頃から手先を使うことで巧緻性アップにつながる
「
「どれだけ器用に指先で作業ができるのか?」という点を考査します。
小学校受験で様々なパターンの巧緻性テストが行われますので、対応ができるように準備が必要です。
- 紙を指定通りに折る
- 指定通りに紙を切る
- 紐を通す
- 紐を結ぶ
最低限、この程度のことは一人でできるようにしておきたいものです。
巧緻性は急激に養えるものでもありません。
小学校を受験する場合には、まずは外せない分野でもあります。
ひも結びや紐の蝶々結びは、家庭でも最初に教えおきたいことです。
たまに「エプロンのひもを自分で結べるかどうか?」というテストもあります。
これらすべてが手先の器用さを問われる問題なのです。
洋服を畳むということ
大人になっても自分の洋服すら、畳めない人がいます。
洋服を着るだけではなく畳むことは、家庭でのしつけが大きく関わってきます。
「どんなふうに洋服を畳むのか?」これは親の真似をしたり教えてもらって覚えるものです。
幼い頃から脱いだ洋服を畳む習慣は、家庭の中で積み上げるべきことなのです。
小学校受験目前に急に習慣づけたとしても、なかなか本番で発揮できるものでもありません。
小学校受験の出題分野としての巧緻性というのは、「普段どれだけ手先を使った作業ができているのか?」が問われているのです。
やはり、日常生活の中で少しずつ身につけておきたい分野でもあるのです。
幼稚園生活や保育園生活のなかで常識的に洋服を上手に畳めるようにという指導は、なかなか積極的に行われません。
声掛けをする程度でとどまるが普通です。
そこで、あえて巧緻性を意識して、家庭でも常に洋服やハンカチを畳めるトレーニングを積んでおくことは役に立つのです。
子供の巧緻性を高めて工作が得意な子になるために家庭でできる事
巧緻性を鍛える為にも、はさみを上手に使えるようになることは必要なことです。
最初は点線の通りにはさみを入れることが困難でも、何度か練習を重ねると意外と出来るようになるのです。
これにも鍛錬が必要です。
自宅にある新聞紙を使って真っ直ぐに切れるように練習をするというのはいかがでしょうか?
自由に切らせるということではありません。
折り目に沿ってはさみを入れるという練習です。
それができるようになれば、次は画用紙や折り紙を使って、はさみを自由自在に使えるように後押しをしてあげてください。
試験会場で焦らないように
受験では「線の上をどれだけ正確にはさみを入れることができるのか?」が考査されます。
そして、のりやセロハンテープを使っての作業も「巧緻性」テストに含まれています。
台紙の上に、のりを貼る作業や、切り取った紙を貼るという「指示通りのことがどれだけ正確にできるのか?」が問題になります。
普段からはさみ、セロハンテープ、のり、に慣れておく必要があります。
良く出題されるのは、画用紙を丸めて筒を作り、画用紙のつなぎ目の部分にセロハンテープを貼り付けるという作業です。
簡単に見えてもなかなか本番ではうまくいかない場合が多い問題です。
できればこの類の作業は数をこなして、道具を器用に使えるようになっておくことが望ましいことなのです。
「のり」にはタイプがある
スティック型のものから液体のりまで、様々な種類があります。
ここで試されるのは、「使うのりの量を、きちんと出せているのか?」ということです。
何かを貼り付ける作業でも、指示だけは守れていても、のりの量までは考えが及ばないのが子供です。
結局は試験の最中に、のりを大量に使ってべたべたになって収集がつかないというのも よくあるパターンです。
このようにならないためにも、受験塾では巧緻性のトレーニングを積みます。
ご家庭でも、できればはさみや のりの使い方については教えてあげてください。
紐を結びモノを布で包む
日常生活の中で、幼児がモノを包むという作業や紐を結ぶということはなかなかありません。
ただ、小学校受験では結び方の指定があり、「それができるか?」という出題があるのです。
例えば
- 「片結びや蝶結びができるでしょうか?」
- 「お弁当を風呂敷結びできれいに包めるでしょうか?」
おそらく練習をしないとできない子がほとんどです。
これらは訓練をすれば必ずできるようになるものです。
また、運動考査で着替えが必要な小学校では、脱いだ服を風呂敷で包む場合もあります。
小学校受験の準備に入っているご家庭では、決まった時間に紐結びの練習や布でモノをきれいに包む練習などをしているようです。
これはある意味、ペーパーテストよりも難しい場合もあります。
これらすべては巧緻性であり、手先の器用さが問われるからです。
巧緻性にたけている子は頭脳明晰
実際に手先が器用に動いて指示通りのことができるタイプのお子様は頭脳も明晰です。
すべての行動が綿密に脳と結びついているからです。
小学校受験においては、すべての分野に精通していることが求められます。
どれか一つでも偏っているのは、大幅な減点になります。
そうならないためにも「巧緻性」は、時間をかけて準備をするべき分野なのです。
そこを見落とさないようにしておいてください。
お箸使いも巧緻性の難問?
お箸で豆をつまんで容器に移し替えるという単純な作業ですが、なかなかスムーズにできない場合があります。
最近はお箸を上手に使えないお子さんが増えているのです。
お弁当もすべてスプーンのようなもので食べていると、お箸の使い方がいい加減になってしまうのです。
これこそ、普段の生活の中で改善すべきことなのです。
普段から幼児の手に合うお箸を使って食事を摂らせる習慣を忘れないようにしてください。
お箸でモノを掴んで他の容器に移すという単純作業は、幼児にとっては難しいものです。
食事の時間以外にも、お箸使いの練習はこまめに行っておく方が安心でしょう。
おりがみで作品を作ることに慣れて「折り紙制作」が得意に!
巧緻性テストには、折り紙を渡されて何かを作るという出題も多くの小学校であります。
普段から折り紙を触っていないと何もできずに立往生してしまうわけです。
最近はIT化が進んでいますが、おもちゃまで画面の中にあるようでは子供の巧緻性は何も育ちません。
できれば実物を前に指先で何かを制作するという機会を数多く持って経験を積んでいただきたいのです。
折り紙で何かを折るという作業も指先の訓練と創造性が試されるのです。
何か3つ程度の折り紙を覚えさせておいてください。簡単なものでも良いのです。
折り紙を普段の遊びに取り入れて、子供が完璧に作ることができるものを見つけておいてください。
そうすることで、試験本番で焦らずに自信をもって作品を作ることができるのです。
さいごに
巧緻性は、その場しのぎで身につけさせようとしても絶対にどうにもならないものです。
幼稚園生活の中で教えてもらうこともありますが、家庭で意識的に巧緻性を鍛えておく必要があります。
そこを怠らないようにしてください。
磨けば伸びる才能というのは、巧緻性においても言えることなのです。