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公立と私立の学費の差はどのくらいあるの?

私立の学校は学費が高いイメージがありませんか?実際に公立の学校とどのくらいの差があるのか気になるところですよね。小学校・中学校・高校・大学で子供が学ぶ為にも学費などの教育費が必要になります。将来設計をする為にも目安としてどのくらいの金額が必要になるのか知っておきたいものですよね。


近年、共働きの増加により世帯収入が増え、子供が私立小学校へ進学する家庭が増えてきました。
私立小学校にかかる費用は6年間で約917万円、公立小学校は約193万円になります。(文部科学省『平成28年度子供の学習費調査結果』より)
中学校、高校、大学と進学をするにあたり、どのくらいの費用がかかるのかみてみましょう。

目次
▼ 全国と東京都の学校数(小中学校・高校)の比較
▼ 【公立と私立】学費などの教育費はどのくらいかかるの?
▼ 小学校から大学までオール国公立と、オール私立の場合にかかる費用
▼ さいごに
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全国と東京都の学校数(小中学校・高校)の比較

首都圏関西などでは、子供を私立小学校へ入学をするためのお受験活動が特に盛んです。
まず、全国と東京都の公立・私立の学校数を見てみましょう。〔下表〕

東京都にある公立の小中学校・高校数は、全国と比較すると6%前後です。
私立小学校が全国の22.9%、私立中学校は24.3%が東京にあります。
私立の学校は、教育方針が学校により特色があり、小中高一貫教育を行っているエスカレート式の学校が多いのが特徴です。
首都圏関西には、私立の学校が他県に比べ多い環境もあり、子供のためにと子供を私立小学校へ進学させる親御さんが多くいらっしゃいます。



平成29年度 全国と東京の学校数

  全 国 東京都 東京/全国
公立小学校 19,794校 1,276校 6.4%
私立立小学校 231校 53校 22.9%
公立中学校 9,479校 613校 6.5%
私立中学校 775校 188校 24.3%
公立高校 3,571校 186校 5.2%
私立高校 1,321校 237校 17.9%



平成29年度 全国と東京の学校生徒数

  全 国 東京都
公立小学校 6,333,289人 572,625人
私立立小学校 77,453人 25,106人
公立中学校 3,063,833人 227,218人
私立中学校 239,400人 74,217人
公立高校 2,224,821人 137,340人
私立高校 1,046,878人 176,317人

文部科学省『平成29年度 学校基礎調査』より
東京都の統計『平成29年度学校基本統計』より

【公立と私立】学費などの教育費はどのくらいかかるの?

子供を育てる為にはお金もかかりますよね。
小学校、中学校と進学するにつれ教育費も上がります。
それでは、小学校~大学にかかる教育費を公立・私立別にみてみましょう。



公立小学校と私立小学校の比較

小学校6年間の必要な費用は、私立が約917万円公立が約193万円と私立小学校のほうが約720万円高くなります。
公立小学校は、学校に支払う費用に給食費や教材費(図書・学用品・実習教材料)などが経費の占める割合が多いです。
私立小学校は、授業料入学金が学校に払う費用の中で大部分を占めます。

小学校6年間に必要な費用

  公立小学校 私立小学校
学校に支払う教育費 約36万円 約522万円
学校給食費 約27万円 約27万円
塾や習い事 約130万円 約368万円
計(6年間) 約193万円 約917万円

文部科学省の『平成28年度子供の学習費調査結果』より


■小学校6年間に学校に支払う教育費の内訳〔円グラフ〕




公立中学校と私立中学校の比較

中学校3年間に必要な費用は、公立が約144万円私立が約398万円になります。
比較すると、学校に支払う教育費に大きな差があります。
学校に支払う内訳〔円グラフ〕を見てみると、公立中学校では各項目に対して大きな差はありません。
一方、私立中学校では、授業料が42.6%を占めます。
高校進学に備え、学習塾などに通う生徒が多いのも中学校の特徴です。

中学校3年間に必要な費用

  公立中学校 私立中学校
学校に支払う教育費 約40万円 約299万円
学校給食費 約13万円 約3万円
塾や習い事 約91万円 約96万円
計(3年間) 約144万円 約398万円

文部科学省の『平成28年度子供の学習費調査結果』より


■中学校3年間に学校に支払う教育費の内訳〔円グラフ〕




公立高校と私立高校の比較

高校3年間に必要な費用は、公立で約135万円私立で約312万円になります。
私立高校は、公立高校に比べ「学校に支払う教育費」が約144万円多くなります。
学校に支払う教育費の内訳〔円グラフ〕を見てみましょう。
私立高校では、授業料学校納付金等(入学金、入学検定料、施設整備資金、学級費、PTA会費、寄附金等)が、学校に支払う金額の中でも占める割合が大きくなっています。
公立高校では、通学関係費用が28.7%あり、他の費用に大きな偏りはありません。

高校3年間に必要な費用

  公立高校 私立高校
学校に支払う教育費 約83万円 約227万円
塾や習い事 約52万円 約85万円
計(3年間) 約135万円 約312万円

文部科学省の『平成28年度子供の学習費調査結果』より


■高校3年間に学校に支払う教育費の内訳〔円グラフ〕




国公立大学と私立(文系・理系)の比較

大学では、入学金、授業料、施設設備費や実験実習費などの諸費用がかかります。
学部により金額は異なりますが、平均金額は下記の表のとおりです。

大学に必要な費用

国公立大学 約485万円
私立文系大学 約695万円
私立理系大学 約880万円

日本政策金融公庫『教育費負担の実態調査結果(平成28年度)』より

小学校から大学までオール国公立と、オール私立の場合にかかる費用

小学校~大学まで全て国公立の場合と、全て私立に通った場合にかかる費用を比べてみましょう。

  全て国公立 全て私立
文系 957万円 2,322万円
理系 957万円 2,507万円

これだけかかります。
理系は私立医学部や獣医学部、歯大はまた高くなってしまいますが、ここでは理工農薬も含めた平均値であります。
実際私立医学部へ通わせている親御さんは医者である率が高いので、収入も多いのです。
また、医者として3年働けば、学費を返せるともいいます。

大学は学費だけを純粋に表にしてみましたが、家から遠い大学に通う事になり、一人暮らしや寮生活などをする大学生も多いです。
アルバイトで生活費を出すこともあると思いますが、アルバイトに精を出し過ぎて留年して学費や生活費が思っていた以上にかかってしまう学生もいます。
あくまでも、本業である勉強を怠らないことを心に決めなくてはいけません。

さいごに

昔は、兄弟が何人もいて兄弟の中で勉強に向いている人が高等教育を受けて他の兄弟は学費のために働くという家庭も少なくはありませんでした。
しかし、少子化で一人っ子家庭が多くなり、子供の教育にかけられる費用が高くなったという傾向がみられます。
また、晩婚化や出産年齢の高齢化も ある程度の経済力がある中で子供を授かる事につながり、教育費にお金をかけることができる一因だと分析されています。
子供の教育にお金がかかるのは、どの家庭も基本的に一緒です。
教育費を、子供にどれだけかけようと、親の愛情は子供にとって大切なものです。
年齢を重ねるにつれ交流関係も広がり、親子の会話が減ることもあるかもしれませんが、幼い頃から親子のコミュニケーションはとるように心がけたいものですよね。

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