小学校お受験で重視される「行動観察」! 子どもに習得して欲しい事と服装のポイント
お受験では、行動観察を重視する小学校もあります。行動観察を通して、受験者である子どもが、集団行動ができるのかなど小学校生活に必要とされる子どもの資質を見られます。小学校受験時では、月齢差を感じることでしょう。一般的には小学校低学年まで月齢差があるといわれています。多くのお受験小学校は月齢差を考慮してくれます。
行動観察では、自分の事は自分でできるという事が基本です。
日頃から、服をたたんだり、あいさつをしたりなど生活の中で自分の事を自分でする力を身につけることができますよね。
今回は、お子様に身につけて欲しい事、行動観察時の服装についてまとめてみました。
目次 |
▼ 知っておきたい行動観察の基礎知識 |
▼ 「行動観察」対策!試験日までに身につけたいことは? |
▼ お受験行動観察おすすめ子供の服装選び |
▼ さいごに |
知っておきたい行動観察の基礎知識
小学校受験では、数の認識や日本語の理解力、プログラミングの考え方などが組み込まれた試験項目があります。
それらに加え、私立小学校の試験では行動観察も重視される傾向にあります。
行動観察では、
- 試験会場で会う、初めてのお友達とどのように協力して1つのコトを成し遂げられるか?
- 数名グループ内で、出すぎずリーダーシップを取ることができるか?
- 数十分の中でその子らしさをどのように発揮できるか?
など見られますが、本人だけの努力ではなかなか達成することはできません。
グループが一緒になった仲間が、力を合わせて成し遂げることにより、本人の持つ個性がより光り積極的に行動することができます。
行動観察は、入学後に集団生活ができるのかをみられるテストと言っても過言ではありません。
周りのお友だちと関わることによって、自分の事だけではなく周囲の事を考えて行動する力が育まれてきます。
行動観察では、
-
自分の身の回りの事は、自分でできる
→他人に迷惑をかけない -
指示されたことができる
→先生から言われた事を守ることにつながる -
グループの仲間と一緒に頑張り、出題された問題をクリアする
→クラスの仲間と助け合い、自分の行動に責任を持つてるようになる -
初めてのお友達ともコミュニケーションが取れる
→お友達ができ、学校が更に楽しくなる
など、子供の性格のほか、入学後を見据え、受験する小学校の生徒としての適正なのかをチェックされます。
「行動観察」対策!試験日までに身につけたいことは?
行動観察では、どのような点を見られるのか気になりませんか?
学力重視の私立小学校の場合、入学後から授業が始まり規律や集団行動が求められます。
授業の始業・終業にあわせて「起立・挨拶・着席」の規則的な行動、筆記用具など身の周り品を授業の進むスピードや先生の指示に合わせて片付け、使い分けを手際よく行っていかねばなりません。
そのためには「生活力」が必要です。
具体的に行動観察で見られる点は、
- ご挨拶が言える。
「おはようございます」「こんにちは」「ありがとうございます」 - 「はい」と手をまっすぐにあげることができる。
- 「・・・ます」とお話ができる。
・「できるよ」→「できます」 - 待機の姿勢(だるまさん座り)ができる。
・スカートの裾を触らない。
・靴で遊ばない。
・膝をそろえて待つことができる。 - 協調性と積極性
・積み木やブロックをひとりじめすることなく周囲のお友達を分けあいながら制作ができる。
・順番に列に並ぶ、お友達を押しのけたりしない。またはひどく遅れない。 - 先生の指示を聞き逃さない。
・作業に没頭するばかりに、次の行動のための指示を聞き逃さない。
・体調不良など、トイレで中座しない。指示内容がわからなくなる。 - 毛糸・紐・モールなどに慣れる
・靴紐の蝶々結びができる。
・紐通しができる。
・モールを使ってさまざまなカタチが作れる。
・画用紙にセロテープやポットのりを使い毛糸を貼り創作ができる。 - はさみが使える
・線に沿って(太い線上)▲や●を切り抜くことができる。 - 片付けができる
・工作をした後、紙切れなどをゴミ箱に捨てることができる。
などです。
子供が、周りの大人や友だちと普段からどのように接しているのか、どのように遊んでいるのかが深く関わってきます。
幼児教室で行われる模擬行動観察テストに参加して、子供の様子を教えていただくのは大変有意義です。
しかし、同じグループのお友達の雰囲気により、かなり行動はかなり左右されます。
一度の結果で一喜一憂せず、日ごろから短時間で行動できる習慣を身に付けられるのが理想的です。
上記に示した行動観察で見られる点については、お子さんに是非身につけさせてくださいね。
お受験行動観察おすすめ子供の服装選び
行動観察は、動きやすい服装がベストです。
動きやすい中でもきちんとした服装を心がけましょう。
男の子、女の子それぞれの服の選び方のポイントを見てみましょう。
男の子
行動観察での男の子の服装は、白無地のポロシャツにハーフパンツやバミューダパンツが主流です。
靴下は清潔感のある白色、上履きは履く際に足首が固定し動きやすいマジックテープタイプがおすすめです。
■ポロシャツ
行動観察時には、伸縮性があり動きやすいポロシャツがおすすめです。
きちんとした印象を与える為にも白無地が無難です。
行動観察では、シャツの上からゼッケンをつける小学校が多くあります。
ベストやカーディガンをシャツの上に着用している場合は、行動観察が始まるまでには脱ぎましょう。
出典:楽天【エスコミュール】
■ズボン
ズボンは、子供にサイズがあっていることが大切!
お受験では、きちんとした印象を与える紺色が好まれます。
紺色のショートパンツやバミューダパンツが主流です。
伸縮性があり、清潔感のあるズボンがお受験には最適です。
出典:楽天【エスコミュール】
女の子
動きやすく女の子らしい服装であるブラウス+キュロットパンツが定番です。
行動観察では、受験者である子供はよく動きます。
動いても髪の毛や衣服が乱れないように気をつけてください。
お受験では、髪の毛が長い女の子は、三つ編みが多いようです。
髪をまとめた後は、髪が乱れないようにスプレーで子供の髪を乱れにくくする親御さんもいらっしゃいます。
■ブラウス
行動観察での上着は白無地が基本です。
女の子らしくかわいらしい印象の上着が
収縮性があり、清潔感のあるブラウスがおすすめです。
出典:楽天【エスコミュール】
■キュロットスカート・パンツ
女の子の行動観察時の服装は、キュロットスカートやキュロットパンツが定番です。
動きやすいのに女の子らしさをアップしてくれるスタイルです。
出典:楽天【エスコミュール】
男女共通
■靴下
お受験では、清潔感のある白色の靴下が定番ですが、最近では服装の色に合わせ紺色の靴下も人気です。
動くことが多い行動観察、何色の靴下を履くにしろ、靴下の口がずれないように工夫がされている靴下を選びましょう。
出典:楽天【エスコミュール】
■上履き
上履きは、白無地がお受験の定番です。
名前は、外から見えない箇所に記入しましょう。
お受験で人気のシューズの形には、
- マジックテープタイプ
…テープで留めるので、足首がシューズに固定される - バレエシューズタイプ
…甲の部分が開いているので通気性がよい
の2タイプがあります。
審査中にスリッパが脱げないように子供の足のサイズにあったシューズを選びましょう。
【マジックテープタイプ】 | 【バレエシューズタイプ】 |
出典:楽天【ASICS】 | 出典:楽天【エスコミュール】 |
さいごに
集団行動となると、子供の月齢差が出やすいものです。
月齢差を考慮してくれる学校も多くあります。
小学校低学年くらいまでは月齢差があるのが一般的です。
月齢差については、一定の考慮もありますので、お友達との関わり合いで、いい面が発揮できるよう焦らずに見守ってあげましょう。
協同作業中のグループを見ていますと積極的に関わっている子は、明らかに分かります。
自分ひとりの作業に集中する子、グループ内のお友達の様子を見ながらグループを押し上げてくれる子もいます。
最初は馴染めなくても やがてグループの中心的存在になる子。
短時間の間にどのような行動をとれるかを考えると とても不安になりますが、このような場に慣れておくことも一つの手段かもしれません。
集団行動に慣れる為にも、沢山のお友だちがいる習い事など、色々なお友だちと接する機会を作ってあげるのもいいですよね。