試験概要

・からだを使った活動
・ことばを使った活動
・親子面接

という説明があります。この中身を読み取ると、すべてにおいて自己表現をしっかりと行える子供であるかどうか？が考査されていることがわかります。
ペーパーテストはある程度の準備期間を経ることで、誰でも正答率を上げることは可能です。
それと同時に、個別でのテストを通し個人の力を考査していると言えます。
数から言語、そして運動に絵画、巧緻性までのバランスが取れている子供こそ、明星小学校に相応しい子供ということになるのです.

明星小学校では考査時間が2時間と長丁場になっています。
まずはこの時間に耐えられるだけの集中力を、養わなければいけません。
少しの気のゆるみも、試験当日には許されないということを、子供には理解させなければいけないのです。これも、塾に通い集団授業を年間を通じて受講をすることで、かなりの達成度が期待できます。家庭学習だけでは、まず明星小学校への対応は厳しいと考えるべきです。

試験内容は？

比較的ボリュームのあるペーパーテストと、個別対応のテストがあります。集団では主に運動系の考査があります。面接は親子面接の形を取ります。

┃明星小学校ペーパー対策について

制限時間30分で10枚程度のペーパーテストに向き合います。幼児として対応するのには、多い枚数ですが、十分に準備を積み上げた上で臨めば取りこぼすことはあ
りません。そのためにも、広い領域を学び、鉛筆やクレヨンを自在に使い分けて指示を守りきちんと解答できるような演習を積んでください。

・お話の記憶
・系列
・回転
・重さ比べ

どの問題も基礎的な部分さえ押さえられていると、解ける内容です。特に難問であるという印象はありませんので、十分に過去問題などにも取り組んで、時間をかけて対策を行えば対応は可能です。

┃数量問題の解き方について

例えば次のような問題が過去には出題されていました。頭の中で足し算をする問題ですので、何度も類題を繰り返しておかないと、なかなか難しいと感じる場合も多いでしょう。

バスにリスが5匹乗っています。次のバス停で3匹がおりました。そして次に2匹が乗ってきました。
今バスには何匹のリスが乗っていますか？と言う内容です。これは単純に5-3+2=4という回答を頭の中で導き出す問題になります。
明星小学校ではこのような問題を数量分野で取り扱います。
似たような数の問題を、親が口頭で出題して、子供に答えさせるという繰り返しの練習が、必ず本番では役に立ちます。

┃個別テストについて

・お箸を使っての豆掴み
・リボン結び
・ハサミで紙を切る作業

手先の器用さと、巧緻性を両方で考査をしていきます。指定されたものを描くという絵画の問題もあります。何をどう表現しているのか？と言う点が考査対象になります。イキイキとした色彩をもって、自分の表現したいものを描けるように練習をしておいてください。

┃カードを見ての会話について

試験官が提示するカードを見ながら試験官と話すという試験があります。
この時に、話のつじつまがきちんと合うことが求められます。何を言っているのか、相手に確実に伝わる語彙力も、普段の生活の中で自然に培われていることが何よりも望ましいことなのです。
話をきちんと一度で聴き取るということは、お話の記憶にも通じる内容です。きちんとした態度で真摯に問題に取り組んで明るい表情でハキハキと回答をすることが一番に求められていることです。

生活習慣の中で、挨拶や敬語の使い方などは親が細かく教えることで、子供は身に付けていきます。
大人と1対1で話す機会というのは、核家族で暮らしていると少なくなります。
そこで地域のイベントに参加させることにも積極的になることで、子供の可能性を伸ばすきっかけにもなるのです。
何事も機会を無駄にしないことが、絶対に大切です。塾に通うことも、それ以外の行事に参加することも、前向きにとらえてと努力を怠らないようにしましょう。

┃集団テスト

・様々な形の箱を仲間と協力をしあい積み上げる
・コップを積み上げる
・先生との会話

ここでも、口頭試問に似た形で子供と先生が何か一つのテーマについてフリートークをします。
子供は、ついつい調子に乗ってしまうと言葉遣いも乱雑になりがちです。
そこを注意しながら日頃から目上の大人と話すマナーを教え込んでおく必要があります。
集団テストでも、まずは何をどうすれば良いのか？という指示を聞き逃さないことが重要ポイントです。同じ年齢の仲間とおしゃべりに興じてしまうようなことでは、集団テストを受ける以前に評価が下がってしまいます。くれぐれも子供には注意を促しておいてください。

┃運動テスト

ボールを使ってキャッチボールをしたり、平均台を歩くような考査があります
熊歩きをしましょう、と言う指示やジグザグに走るという指示通りに動くという運動を考査内容に盛り込んだ年度もありました。
運動テストも、待っている時の姿勢は特に重要です。
試験官は細かくその部分までも見ていますので、気を抜かないように最後まで良い緊張を保つ訓練を積むようにしておいてください。

面接について

親子面接の形を取りますので、子供も同席の上で面接は進行していきます。

子供

名前を教えてください
今日の朝、起きてしたことはなにですか？
好きな動物は何ですか？
どうしてその動物のことが好きですか？
お母さんが作るお料理の中で何か好きですか？
お父さんの好きなところはどこですか？
何をしたらほめられますか？

結構、内容的には突き詰めた質問が印象的です。ただ、好きな動物を答えるだけではなく、次の質問でなぜすきなのか？という理由まで聞かれます。親との、かかわりについても面接の本人質問の中で、聞かれているのです。この時点で親子の関係性がわかるのです。どれだけ繕っても、本当の親子関係はすぐに伝わるものです。

父親

本校の特色の中で一番興味を持たれるのはどの部分ですか？
仕事を進める中でご自身が大事にされていることは何ですか？
子供とはどのようにかかわっていますか？
将来はどのような子供に成長してもらいたいと考えていますか？

母親

本校の教育理念に対してはどのように考えておられますか？
子供の長所と短所を教えてください
将来的にはどんな人になってほしいと考えていますか？
子供の成長を感じる時はどんな場面でしょうか？

内容的にはこのような質問が例年、それぞれに聞かれています。子供に対しても内容の濃い質問がされますので、しっかりと親子で答えるように準備をしておいてください。

明星小学校に合格するために

明星小学校は生徒にしっかりと進学できるだけの学力をつけさせて、礼儀作法などにも力を入れるという姿勢がうかがえる小学校です。
先生たちの意気込みも相当の熱量です。そこを感じるためにも、公開授業や自由参加ができる学校行事などに足を運ぶことで、学校側の雰囲気を感じ取ることができます。
制服や厳しい校則で子供たちを縛り付けることよりも、自由な校風の中にも自主性を重んじた教育方針が、他校とは違う持ち味だと感じます。

テストを通じて子供の持つ聞く力、考える力と話す力を総合的に判断して合否を決定することを、くれぐれも留意しておいてください。
何よりも指示をきちんと聞き分けて、集団行動では仲間とのかかわり方を考え、道具を乱暴に扱わないなどの常識を守り言葉遣いにも注意をするという難関をすべて乗り越えないといけません。
時間をかけて、それぞれの分野で、結果が出せるように親は子供を見守り、然るべき塾に通うことで、力をさらに引き出せると考えることが重要です。