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チック症=ストレス?小学校受験期間に子供が発症しやすいチック症について~その②~

チック症症とはご存知ですか? チック症=ストレスとまで言われているチック症。実際に講師を務めていた時期に、お受験準備の期間中にあまりにも親からの期待が大きく、一過性のチック症を患い病院に通うことになった生徒を受け持ったことがあります。

いくつかの体験談を交えながら何か参考になればと思います。

目次
▼ とにかく子供の気持ちに同調&共感してあげましょう
▼ 幼い子供のセルフコントロールを親が求めてはいけない
▼ お受験の波は家族みんなで乗り越えよう
▼ 自分の子供はどっちのタイプ?
▼ 押したり引いたりしながら進めるお受験準備
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とにかく子供の気持ちに同調&共感してあげましょう

「お勉強が嫌になったんだよね。」「もっと遊びたいんだよね。」このように、子供の内に込められた本音を、
親の言葉でオウム返ししてあげることで、徐々に子供は自分を取り戻していくはずです。



子供は塾に通うことを楽しんでいますか?

実際にこのような体験をしたことがあります。塾に来られた親から、子供が塾に来たがらないという相談を受けました。
確かに模擬テストの点数も今一つ伸びずに、塾に来ても暗い表情が多い生徒がいました。
その子供は、国立小学校と私立小学校の併願希望でしたので、どうしても厳しい指導が必要な場面も多かったのは事実です。
返事があいまいだったり、他の生徒さんにわざとボールを投げつけたりという態度を繰り返していたので、講師から強く注意される場面も多々あったのです。
つまり子供にとって塾はいつの間にか、学ぶ場から叱られる場に変わってしまったのです。
これは悪循環であり、これ以上この生徒のノビシロを広げることは難しいと判断しました。
その為、短い期間での休会を提案したほどです。

幼い子供のセルフコントロールを親が求めてはいけない

子供の人格を認めて、心を傷つけないように配慮をしても講師が投げかける言葉は時には刃に変わってしまうこともあります。
叱咤激励をしているつもりでも、深く傷ついて悩んでしまう子供もいるのです。そして、問題の自己解決をするほど子供は上手くコントロールできません。
そんな時に、親がさらに子供を怒ってしまうと、さらに子供自身が思い悩んでしまうという結果になる繋がってしまいます。



つい子供に使ってしまう「○○しなさい!!」

「しっかりしなさい」
「もっとがんばりなさい」

という言葉かけが多くないでしょうか?親は子供のためを思った言葉掛けでも、子供を追い込んでいる可能性もあります。
そうやって子供自身にストレスをため込ませてしまうと思いのままを感情表現するか、内に秘めてしまいチック症症状に移行してしまうかのどちからです。
そう考えると、繊細な年齢の子供への対応は一刻を争う場合もあるのです。
実際に、チック症を起こし2か月ほど休会をされた子供の場合には、その後教室に戻ってくることはありませんでした。
相当悩んで、親も何とかお受験に気持ちが向かうように努力をされていました。
それでも、子供の気持ちが二度と、お勉強をするという方向には戻らずに、どんどん症状が強くなってしまったという報告がありました。



後日談として聞いた報告

実は模擬テストの結果や普段の塾での様子をお父さんが、強い言葉で子供を叱りつける場面が多々あったということでした。
普段から、塾に送迎などにも顔を出さないお父様が、模擬テストの評価や塾の関係者からのコメントだけを聞いて、受験に対して悲壮感を持たれたそうです。
そこで、子供に対して人格を否定するような言い方を、お母様から聞かされました。
これでは子供はがんばれません。もしも、子供の成績の伸びが悪いと感じた場合や普段の勉強方法などに疑問を持たれた場合には、
まずは子供を責める前に親が塾の方に相談して頂けたらと思いました。
もっと未然に、子供をそこまでの状況に追い込まずに済んだ方法があったのでは?と当時、塾の関係者の中では緊急会議が何度も持たれたものです。

お受験の波は家族みんなで乗り越えよう

子供の中には「失敗」を酷く嫌うタイプがいます。
それは親が完璧主義で育児を通して子供の失敗を認めないというケースがほとんどです。
そうすることで子供は「自分だけができていない」という劣等感を感じてしまいます。

これはあまりにも可哀相です。実際に誰にでも失敗はありますしスランプもあるのです。
まだ小さい子供です。そこを普段生活を共にしている親がどんなふうに子供に接すれば良いのか?がとても大切ではないのでしょうか。

自分の子供はどっちのタイプ?

塾に通い出すと、どうしても集団授業で「できる子」「褒められる子」が頭角を示します。

講師もその子を自ずと褒めてしまうのは仕方のないことです。それでもプロの講師は、できない子にも必ず何らかの手を差し伸べて自信が持てるように助けてくれるはずです。
それが塾などでの教育現場でのありかたです。ただし小学校受験のようなある種「特殊」な期間を過ごさせる場合には、
瞬発力や柔軟性のある子の方が「センスのある子」として認められやすくなります。これはある程度生まれ持った才能でもあり、性格的なものでもあります。

ここを家族でどう乗り越えるのか?が大きな課題になるわけです。



今の環境が厳しいと判断したした時、道は他にもある

こちらも実際に合った例ですが年中の夏ごろから精神的に不調になり、お受験をやめたいと言いだした子供がいました。
やはり、大声で泣きわめき、指しゃぶりが始まるなどチック症症状が出ていたようです。そこで、親と相談をした結果、一旦退会と言う形の選択をされました。
そのご家族は、近隣の幼児教室に場所を移されたそうです。お受験だけに気持ちを向けず、子供がゆっくり可能性を広げられるように自分たちで提案されていました。
最終的に小学校受験に向かうのかどうするのか?は年長に上がってからでもまだ間に合うという判断をされたのです。

その結果、チック症が少しずつ治まり、幼稚園でも普通に過ごせるようになったその子は、遊びを通じて知育を学び始めたようです。
そうするとスランプ時期を何とか自力で脱出できて、基礎的な学びの感覚を取り戻したというお電話をいただきました。
夏休みというタイミングで、夏の講習会がありましたので、さっそく力試しにと一旦戻って見えました。
その時の子供の表情はとても明るく、一度塾を退会されたときの暗い表情とは比べ物になりませんでした。

子供には波があります。
親子でその波をかわして、一緒に逆境を乗り越えることで、もう一度、お受験のステージに立ってみようという気持ちに、子供自身がなれたということでした。

押したり引いたりしながら進めるお受験準備

精神的に不安定になった場合やチック症を起こしたときには、まずはその場所を一旦離れるという判断は正しいのです。
受験が迫っているという場合には、潔く諦めるという辛い選択が迫られる場合もあります。
しかし、子供の幼児期は一度だけです。そこで心を病んでしまうような状況になるのは、親として絶対に見過ごせないことです。
ダメなものはダメと引く勇気も必要です。一度離れても、子供がもう一度頑張るという発言をする場合もあるでしょう。
自分の心の赴くまま言葉に表現をする幼児期の子供の心には敏感でありたいものです。

前に前に進めていた気持ちを、引いてみる勇気はなかなか持てるものではありません。
そこは大人の親が最良の選択を子供のために行えるかどうか?に掛かっているのです。
子供の心のスランプには、親身に向き合い一緒に乗り越えられる方法を親子で手繰ってみることをおすすめします。

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