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小学校受験準備期間中に要注意!子どもの精神疾患「チック」について

親や周りからのプレッシャーによって、「受験」は子供のストレスになる場合があります。子どもは、ストレスに対する自覚症状がないため、中にはチックを発症するお子さんもいます。子どもの心を守るためにも日頃から親子のコミュニケーションをとることで、子どもの気持ちの理解に繋がります。子どもが心から安心して日常を過ごせることが大切なのです。

小学校受験となると、親子で鬼の形相になって死に物狂いで取り組んで、ようやく合格切符を手に入れるという印象があります。
それでも、まだまだ心配というのはよくあることです。
過密な受験準備にお子さんを追い込むという光景はお受験経験者の方ならば、安易に理解できることではないでしょうか。
最近ではお受験熱がヒートアップしてしまい、お子さんの精神疾患の一部として「チック症状」が出てしまうこともあるほどです。
チックというのはちょうど、5歳の頃に出始めることが多いお子さんの心の症状の一つです。

目次
▼ 子供はストレスに無自覚!子供のペースにあわせた受験準備で心理的負担を軽減
▼ 小学校受験準備で気をつけたいストレス!子供の心は親が守る
▼ 親子のコミュニケーションはとれてますか?休日のお出かけはストレス解消に最適
▼ 親の愛情は子どもに伝わる!お子さんが日常生活を安心して過ごすためにできる事
▼ 小学校受験準備の盲点!長期にわたる準備期間は子供のストレスになりかねない
▼ さいごに
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子供はストレスに無自覚!子供のペースにあわせた受験準備で心理的負担を軽減

子どもには、ストレスの自覚がありません。
小学校受験を控えたご家庭では、親御さんが何とか合格させたいと願うばかりに、オーバーワーク気味の勉強を課してしまうことがあります。
そうすると、お子さんには心理的負担が一気にかかってしまうのです。

やがて本人の意思とは別に、勝手に顔がピクピクと動くことや、瞬きが増えるなど、独特な症状が出てしまいます。
恐らく本人は自分がそのような行動をしていることに気がついていません。
それを周囲が早い段階で気づいてあげることは治療への早道でもあるのです。



勝手に筋が動く症状は深刻

思い当たることもないのに、チック症状が進んでしまうと顔をしかめるような仕草を何度も繰り返し、唸り声を無意識にあげてしまうなど、明らかに周囲とは違う行動をとるようになってしまいます。
このような症状が出てしまうと、子供の幼稚園生活などにも支障をきたすことがあります。

ここで親御さんが気づいてあげてほしいのです。
日常生活の中で、小学校受験準備がその子にとって重みになっていないか考えて欲しいのです。
お子さんのチック症状には、必ず何らかの裏付けがあるものです。

  例えば、

  • 喜んで塾に通っているように見せても内心ではかなりの無理をしていませんか?
  • お子さんは自分の言いたいことを隠すタイプではないでしょうか?
  • 親の趣向やエゴだけで、お子さんを小学校受験地獄にさらしていませんか?

それくらいの緊急性を持って、親御さんは お子さんのチック症状については対処すべきなのです。



チック症状とは?

「チック」とは、無意識のうちに繰り返し行われる筋肉運動のことです。
チック症状の原因は、脳の性質や心理的要因があります。
3歳~10歳児はチェックを発症する可能性があり、特に小学校入学前後の6歳~7歳児の割合が高い傾向にあります。
チック症状を発症する子供の9割以上は、1年以内に症状が治まる一過性チックの症状です。
チックの合併症として、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)広汎性発達障害学習障害などあります。
もし、チック症状が長引く場合は、小児科や小児精神科・小児神経科の医師がいる病院を受診するようにしましょう。

  主なチック症状

  • まばたきを頻繁にする
  • 頬がぴくぴくする
  • しかめ面をする
  • 咳払い
  • 頭を振る
  • 肩を上下する
  • 咳払いをする
    など

残念ながら子供には、チック症状が出ている自覚はありません。
親が、症状が出るたびに注意するとことで、子供はストレスを感じて悪化しかねません。
気になる場合には早急に病院の受診をしてくださいね。

小学校受験準備で気をつけたいストレス!子供の心は親が守る

5歳児に対して「スパルタ教育」を実践するような塾も最近は増えています。
まるで中学受験をする年齢のお子さんを叱咤激励するかのような、講師たちの怒号は5歳児にはなかなか厳しい言葉がけになります。
スパルタの方針で小学校受験に成功する例も多々あります。
逆に講師の指導の強さによって、へこたれてしまうようなタイプのお子さんも現にいるのです。

果たして子供をそこまで追い込んで、本当にその子のためになるのかどうかは親御さんが判断すべきです。
厳しい指導を受けた結果、意識が変わり小学校受験に見事合格することができたという例もあります。
ただ、これには、かなりの意識改革が必要なことは確かです。
さて、親御さんはどこまでサポートできますか?
そこをよく考えて小学校受験に臨むことが最良の方法なのです。



もしもチック症状が出た場合

受験準備の間、子供に「チック症状」が出てしまうというのは、心の許容量から何かしら溢れてしまった可能性が高いのです。
以前、塾に通い始めた頃は症状はなかったのに、受験本番が近づくにつれチェック症状がひどくなった生徒を指導した経験があります。
その時は、お子さんの心を休めるためにも しばらく塾をお休みしてもらい、次の段階に進むかどうかの選択を親御さんにお任せしました。

ストレスの症状が出てしまった場合には、そのストレスを与える行為を中断するほかありません。
受験準備だけが原因だとは限らないのですが、そのお子さんは、幼稚園が終わり眠い時間帯に電車に揺られ塾に通うことに対して、ストレスを感じてしまってチックを発症したのではないかと感じられました。

親子のコミュニケーションはとれてますか?休日のお出かけはストレス解消に最適

お受験本番への準備が思うように進まないことは、どこの家庭でもあることです。
子供の成長過程を認識した上で、問題の難易度を上げていきたいものですが、本番までの時間が気になりイライラしがちな親も多いのです。
親が強く叱りつけることで、ますますお子さんを追い込んでしまうことも多々あります。
例えばテストの点数が悪かった場合や、塾で態度が悪く講師に叱られた後に、さらに親御さんが叱りつけた場合などです。
これではお子さんはダブルの攻撃を受けているようなものになります。
これがお子さんをますます「チック」に走らせるきっかけになるのです。

お子さんの心を守るためにも、ストレスの元はどこにあるのか見極めて欲しいのです。
塾に通い、家庭でもガミガミと言われてペーパーテストの演習をしているというお子さんの場合、よほど心のスイッチが利いている子でないと、うまくバランスが取れないものです。
何がその子にとってストレスになっているのかを知ることから始めてください。
これも子供のケアの一環です。



休日にお出かけをしてみるなど気分転換を図る

ストレスを抱えていることは確かなので、あえてそのことには触れず一度、お子さんを開放してあげる必要があります。
5才児という年齢を考えたときには、まだまだスキンシップも図りたい時期でもあります。
そこをきちんと受け止めて精神的なストレスを発散させられるような、行動を親の方が取ることをお勧めします。

これまで、親としてお子さんにどんな言葉がけをしてきたのかを今一度考えてみる機会を持ってみてください。
もしかすると、塾での成績や親としての焦りをお子さんにぶつけていたのではないでしょうか?
そのあたりを反省し、新たにお子さんとの関係を構築できるようなタイミングを迎えていることに気づいてください。
そこに親としての気づきがあれば、絶対にチック症状は改善できるのです。
お受験三昧の日常ばかりではなく、休みの日には親子で楽しくお出かけすることも大切ですよ。

親の愛情は子どもに伝わる!お子さんが日常生活を安心して過ごすためにできる事

受験塾で子供が強い叱責を受けるには、さまざまな要因があります。
なぜならば、講師側も その子をさらに向上させたいという思いが強いからです。
特に受験が近づいてくると徐々にその教え方もヒートアップしてくるものです。
ついつい思い余って、お子さんを追い込んでしまう場合もあります。

お子さんは、そんな指導を受けている中で心身ともに疲れを訴えているのかもしれません。
過度なストレスを受けることで、子供はチックを発症しやすくなるのです。
小学校受験の準備期間中にもかかわらず、急に「おねしょ」が始まってしまったという親御さんがいました。
そのご家庭では、即座に小児科医に相談をし、今の塾を休会させて幼稚園に通うだけの日常を数ヶ月過ごしたことで、おねしょも改善したという話を聞いたことがあります。
おねしょのように具象的な形になって直面することで「お子さんを早期に改善してあげないといけない」と親の方が気づく場合もあります。
子供にとって辛いことが何なのか親としては子供の気持ちを理解して受け止める必要があります。



チックが続いても受験準備を継続する場合

チックが出ている状態でも、症状によっては そのまま塾に通い普段の生活の中で様子を見るという場合もあります。
ただし、一度は収まったチックの症状も 面接や試験本番という強いストレス下に置かれた場合には、再発することも多くあります。
小学校受験のエキスパートたちが、面接を担当するわけです。
もし、入学考査当日にチックが出ても、それだけで不合格になることが決定的になるわけではないのです。

ここまでの努力試験当日の本人の頑張り度合いは、必ず評価してもらえるものです。
子供が安心して日常を過ごせるように親として心がけるべきなのです。
子どもの手をそっと握る子どもを抱きしめてあげる、このような些細な行動がお子さんの心を解き放ちます。
まだまだ5歳という年齢で、受験という荒波に向かうわけです。
そこには、親御さんの後押しが必要であることを再度確認してください。

小学校受験準備の盲点!長期にわたる準備期間は子供のストレスになりかねない

難関私立小学校と言われるところに挑戦をする場合には、1年以上も前から塾に通い家庭でも準備に追われるのが普通です。
それでもあまりにも長い期間、受験のことばかりに縛られるお子さんの心を考えてみてください。
実際に、チックの症状が出るほどに心が疲れてしまう子供も多いのです。

すぐに子供の変化に気づき、その心の傷を癒せるような親でありたいものですよね。
たいていの場合、チックが出ているお子さんというのは、何か大きな失敗や 酷い叱責を受けた後に症状が重くなる場合があるのです。
模擬テストの後や長期の休暇期間中の講習の後などにチックが出てしまったときには、心に何か傷を負ってしまったと考える方が無難でしょう。



適切な時間を区切って受験の準備に入る必要性

チックのような状況に陥る前には、何か必ずお子さん側からサインがあるはずです。
それを見逃さないようにして、症状が重くなることを未然に防ぎましょう。
それが何よりも得策です。
一旦受験準備を中断したとしても、又再開することは可能です。

もしかすると、そのまま受験をすること自体を断念する場合も考えられます。
ただ、それがお子さんの心の健康につながるのであれば、何ら問題はないはずです。
あとは親御さんの方で気持ちの整理をつけて、進むべき道を考え直せばよいのです。

普段からお子さんにはストレスをためさせないように努力をしてください。
ストレスに強くなるような鍛錬は必要ありません。
「受験」がきっかけで体調を崩すような場合には、恐らくそのような場面には適応できないタイプの資質なのだと、認めることも大事です。
まだ成長段階の子供には、無理強いをさせないことが大切なんです。

さいごに

お子さんの症状について、小児科などで相談をすると小児科医はお子さん目線で言葉をかけてくれるはずです。
場合によっては、休養の必要性や進路変更などについても打診があるはずです。
そこを聞き入れて、親としての方針を立てなおす必要があります。
受験だけが人生ではありません。
「中学受験」という方法も十分に考えられるのです。
だからこそ、小学校受験にだけ固執する考え方をしないようにしてください。

親御さんの心が柔軟であればあるほど、お子さんは救われるのです。
小学校受験への道のりの中でつまずくたびに、親御さんが優しくフォローをしながら進めるのであれば、お子さんは頑張れるのです。
お子さんの心が折れたときには、よく考えて決断すべきなのです。

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