慶応幼稚舎に入学できるお子様の中には、ご兄弟に既に在学生が居る場合や、親御さんが慶応幼稚舎出身という場合もあります。
今回、注目したいのは、特に何の縁故もない幼稚園児がどのようにして慶応幼稚舎の狭き門をくぐることができるのか？
その可能性について調べてみました。

目次

▼　福沢諭吉を知ることで慶応義塾幼稚舎が求める子ども像への理解が深まる

▼　慶応義塾幼稚舎受験の基礎知識！教育理念「独立自尊」とは？

▼　慶応幼稚舎の入学試験突破の秘訣！子どもの創造性や想像力を高めるのがポイント！

▼　慶応義塾幼稚舎にペーパーテストがない理由は？

▼　「慶應義塾幼稚舎受験」に向けてのトレーニングは子供の運動能力の維持や想像力を高めるためにも必要！

▼　さいごに

福沢諭吉を知ることで慶応義塾幼稚舎が求める子ども像への理解が深まる

著名人の子息や卒業生子息という枠以外で、実際に慶応幼稚舎に合格をしているお子さんのデータを調べてみました。
結果的に「キラリと光る何かを持っている利発な子」が合格をしているという傾向が強いことがわかりました。
あまりにも抽象的な評価ですが、このデータをひも解いていくと、どのような準備やお子さんの資質が求められているのかがわかるようになります。
やみくもに、幼児教室や受験準備のために通う塾のボリュームだけが勝敗を分けるわけではなさそうです。

慶応義塾幼稚舎の受験考査には、ペーパーテストが課せられません。
では、どのように選考をするのでしょうか？
慶応幼稚舎のお受験では、グループ遊びと運動テストなどが重要視されています。
私立小学校や国立小学校に多い、ペーパーテストに面接という流れの受験準備を始めている方にとっては、慶応義塾幼稚舎は かえって難関校ということにもなります。
つまり、慶応義塾幼稚舎の受験は、お子さんの資質が大きく問われるということがあるからです。

特別な何かを持ち合わせている子供

自分独自の世界観を持っている子供というのは、実際には類まれです。
なかなか5歳児で何かに秀でているものを持ち合わせることは、困難とも言えます。
ただ、そこで諦めてしまと慶應義塾幼稚舎への入学は困難になってしまいます。
せっかく目指すのであれば、お子さんの個性を引き出せるきっかけを探してみませんか？
まずは親が初心に立ち返り、慶應義塾幼稚舎の創始者である福沢諭吉の教えをどこまで理解をしているのかを考えてみてください。

そうすることで、慶應義塾幼稚舎が求めているお子さんの資質の意味がはっきりと見えてくるはずです。
小学校受験というのはお子さんがひたすら塾に通うだけでは勝てない世界なのです。
そもそも、福沢諭吉の解いた「教育論」というものを、お父さん・お母さんは どこまで理解をしていますか？
心酔するほどに、福沢諭吉の著書を読んで、心の底から理解ができていることは、願書を書く上でもまずは求められることです。

慶応義塾幼稚舎受験の基礎知識！教育理念「独立自尊」とは？

慶応義塾幼稚舎の教育理念は、「独立自尊」ということを実践できる人材の育成をを目指すことです。
独立自尊という難しい言葉に、何をどうすればよいのか考え込んでしまう親御さんも多いはずです。
教育の現場では常に独立自尊というテーマを求め続けているのは事実です。
そういう意味でも、ペーパーテストで子供の能力を判断をするのではなく、行動観察と絵画制作そして運動という分野に限定されて入学試験は実施されます。
お子様に求められるのは、高い独自の創造性とコミュニケーション能力です。
いかがでしょうか？今の段階で、我が家の子はそこまでできない・・・！と嘆いてしまう ご両親もいます。
ただ、これは幼いうちから徐々に培うことも十分に可能なんです。

過去の考査内容などをじっくり精査すると、受験生は かなり高度なテクニックやルールを課せられる場合が多いのです。
それらの対策のためにも、慶應義塾幼稚舎への合格実績のある幼児教室や受験塾に通うことも、大いに有意義な方法です。
また、慶應義塾幼稚舎の求める子供像というものを、親も一緒に学ぶスタンスが必要です。
小学校受験は特にお子様の年齢が低いということもあり、父親と母親の志も大いに求められるのです。

小学校（幼稚舎）に入学後は色濃く教育論が展開される

慶応義塾幼稚舎では、教育理念である「独立自尊」に基づき自分の個性を磨きつつ、同級生の気持ちを尊重しながら助け合える人格を目指します。
5歳から6歳という年齢の割に、やや大人びた常識を持てることが生徒である子供達には求められます。
実際に、小学校生活が始まると担任は6年間持ち上がり制が採用されます。
他の小学校と比べると異質な感じですが、6年間 クラス変更がないという小学校生活を送ります。
このような小学校生活に十分に対応できる資質を入学考査にて選考するわけです。

慶応義塾幼稚舎の受験生には、自分の世界観を持ち合わせて かつそれを自然体で表現が出来る巧緻性が主に求められます。
言い換えると、実直で器用なお子さんという部分でしょうか。
その上、物事に対して敏感な対応ができるという五感の優れたお子さんが多くの合格切符を手にしています。
試験官は、受験科目である「行動観察」や「絵画作成」などを見ながら、受験生であるお子さんが、6年間の小学校生活において 今の個性をさらに入学後輝かせる可能性の有無を考査しているのです。
だからこそ、試験内容も独自なものがどの年度も展開されているわけです。

慶応幼稚舎の入学試験突破の秘訣！子どもの創造性や想像力を高めるのがポイント！

小学校受験において、日本で一番狭き門と言われている慶應義塾幼稚舎では筆記試験がありません。
その分 かなり独自性の高い試験内容が課せられるのです。
特に絵画制作や工作の分野では、受験生の想像力の高さが評価されます。
想像力というのは、勉強をするからと言って急激に高まるものではありません。
そこには経験や理解力というものが大いに関係してくるわけです。

実際の入学考査の「絵画」などでは模写をするのではなく、頭の中に浮かんだものを画用紙に描くという高い技術が求められます。
大人でも、頭の中で想像したことを表現することが苦手な人もいます。
高度なテクニックですが、お子さんが そこをクリアすることが まずは大事です。

知的能力が試される

慶應義塾幼稚舎に入学するためには、なんといってもその子の知的能力が試されるのです。
行動観察の場面では、人としてのコミュにケーションが図れるのかがみられます。
どんなアクシデントがあっても、お友達と協調をして柔軟に物事を考えられる力が必要なのです。
これを5歳の子どもが、どこまでクリアできるかが大きな課題になります。
ただ単に絵を描くことだけが考査内容ではないのです。
出題された内容について、まずは自分の中でイメージをすることが大切になります。

受験生であるお子さんが、それを実際の形にすることが試験では試されます。
イメージを自分の中で形にするという、創作意欲と想像力が本番では評価につながるのです。
受験準備期間中には、クリエイティブ（創造性）力を身につけるためにも演習を積む必要があります。

慶応義塾幼稚舎にペーパーテストがない理由は？

多くの私立小学校や国立小学校のお受験では、演習を積めばペーパーテストの攻略はどのお子さんでも合格への道が開けるものです。
しかし、慶応義塾幼稚舎は、あえてこの部分を受験内容から省き 絵画や工作部分に配点を課すのには意味があるのです。
ペーパー考査もなしに、お子様の合否を決めるという観点で考えると摩訶不思議な感じもします。
しかしながらここは、慶応大学義塾幼稚舎の考えが反映されているのです。
子どもの頭の回転の速さというのは、絵画工作や運動、行動観察などで計り知れるからです。
その子の持っている発想力はどの程度なのか？
そして、子どもが白い画用紙に 頭の中に浮かんだものを どのように描いたのかが大きなポイントなのです。

考査の最中に試験官が子供のコミュニケーションをチェック！

入学考査中、絵画や工作に取り組んでいる受験生の近くで、その作品についての考えやイメージなどについて口頭で尋ねます。
これも実は試験の一環なのです。
この時に、「聞かれたことに はつらつと答えようとしているかどうか？」という子供のコミュニケーション能力まで、密かにチェックされているのです。
試験としては平坦なものに見えますが、実のところは巧妙にその子の実力を試しているというわけです。

個性を感じる作品については先生方の質問の種類も多くなってきます。
お子さんとの会話が弾むということは、そのお子さんには自分の考えをストレートに伝える能力が備わっているという証拠になるわけです。
自分の言葉で自分の考えを語ることは、絶好のチャンスなのです。
ただ、子供たちは絵画や工作に夢中になっています。
それでも、語彙力やコミュニケーション能力が備わっている子は、無理をせずに何でもストレートに回答できるわけです。
ほぼ、合格に近い得点を頂けて且つ試験官のウケも良いという二重の評価を手に入れられるのです。

「慶應義塾幼稚舎受験」に向けてのトレーニングは子供の運動能力の維持や想像力を高めるためにも必要！

慶応義塾幼稚舎の入学考査では、ペーパーテストが課せられないので、絵画や工作に対してある程度の時間を費やしてトレーニングすることは必要になります。
子供の運動能力を維持するためのトレーニングや、絵画教室などに通って想像力を高めるという準備をされる方がとても多いのも特徴的なことです。

慶応義塾幼稚舎の受験では、

• 問題に対して自分がどのように表現すればよいのかを発想する能力
• 頭に描いたものを実際に 絵画や制作として形にする能力
• 作品に対して説明ができる語彙力

まずはこの3つが必ず必要になります。

ただ、これを家庭で練習をするのは、なかなか困難なことなのです。
できるだけ絵画教室などに通い専任の講師の指導を仰げることが望ましいでしょう。
実際に美術講師が在籍するお受験専門の施設も存在します。
慶應義塾幼稚舎についいては、特別な訓練の必要性があります。
ある意味ペーパーテストに比重を置く小学校よりも突破するのが難しいということが言えるのではないでしょうか。

実技試験を乗り越える能力を培う

行動観察では、その日に初めて出会う同年代の仲間と協力をして、一つの課題に取り組みます。
お子さんが、もの物怖じをしているようでは論外です。
そして、創作活動に積極的に取り組む必要があります。
そのうえに絵画制作などが加わってくるのです。
実技ほど、その日のコンディションや感性が問われる場面はないのです。
受験当日は待ったなしです。
実技に打ち勝つためには準備も練習も必要ですが、その日に実力を発揮できるように親のサポートも必要です。
まずは、慶應義塾幼稚舎向けの対策を行う塾に通い、類題や過去問の演習をお勧めします。

そして自宅では、お子さんが できるだけ自分で何事も考えて行動ができるように、親御さんはあまり手を出しすぎない育児を実践されることが望ましいでしょう。

さいごに

お受験では、子供の社会性も見られます。
家庭ではお子様の自立心を育てるように心がけてくださいね。
小学校に入学してからも衣類の着脱ができない靴をそろえることができないでは、お子様が困ります。
少しずつ子供自身で判断をしてできる事を増やしてあげてください。