世界に通用する子供を育てるお受験総合ブログ

全国の幼稚園小学校中学校幼児教室を探す
お受験TOWN[お受験タウン]ホーム >

小学校受験の準備期間を乗り越える!子供の心を潰さない親の配慮とは?

志望校に合格して欲しいあまりに、毎日のように塾や体操教室・絵画教室などに通う子供もいます。お子さんは元気に塾に通われていますか?中には、精神的に困ぱいしているお子さんを見かけます。受験準備を進めるためにも子供のモチベーションは大切なものです。お子さんのやる気を高めるためにも親子の時間や褒めることが大切になります。

塾に入室してきたときには、とても素敵な親子さんでも受験の準備が本格的になると徐々に、その様子や親子の関係性にも変化が見られるようになります。
小学校受験にむけて準備をするお子さんの年齢は4歳~5歳という幼さです。
その子たちと対峙する親御さんの言動や態度が、いつの間にかお子さんを潰しているとすれば、一大事だと思いませんか?
今回は、受験準備を通して陥りがちな親の心理やお子さんへの影響について掘り下げてみました。

目次
▼ 受験準備が早い家庭は要注意!長い準備期間は親子の団結力で乗り越える
▼ あまりにも熱の入った受験準備でお子さんを精神的に追い込んでいませんか?
▼ 小学校受験本番までの道のりは親子で手をつないで歩むこと
▼ 受験準備期間中だからこそ親子の絆を深めて子供の心を大切にする
▼ さいごに
スポンサードリンク



受験準備が早い家庭は要注意!長い準備期間は親子の団結力で乗り越える

小学校受験に向けていつから本格的な準備を始めるのかは悩むものですよね。
何もかも初めての経験なので、親御さんが必死になって小学校受験に向きあう気持ちは痛いほどわかります。

受験準備として年中の夏頃からお子さんを塾に入れて、少しでも早く受験体制に慣れてもらおうと考える親御さんが多いのです。
しかし、早期から受験準備に取り掛かったからといって、合格率が高くなるとは限りません。
お子さんがプレッシャーに弱いタイプであれば、長期に渡る小学校受験準備の中で必ず何度か挫折を味わう可能性も高くなります。
模擬テストの点数が取れない、引っ込み思案で自分の考えをなかなかはっきり言えないなどお子さんの性格も災います。
そこに、親がどんどん追い込みをかけても何も変わらないのです。

徐々に親御さんも、「うちの子には受験は無理なのか?」という思いになるのです。
そうすると、焦りの気持ちが芽生えて、お子さんに対して無理難題を押し付けるようになります。
到底できないことを、出来るように仕向けるなど「無理のある受験勉強」に追いやるわけです。
このようになってしまうと、子供は親の顔色をうかがうようになりかねません。
それよりも受験勉強を楽しみながら進めれるお子さんのほうがモチベーションが高いのです。



勉強漬けでいいの?リフレッシュする時間で親子の絆が深まる

これは塾の講師をしていて思うところですが、親御さんはお金をどんどん塾の講習や模擬テストにつぎ込まれます。
月額10万円以上の授業料は当たり前という考えの親御さんがほとんどです。
お金を使って塾に通っているだけで、親御さんの方が安心しているというパターンは非常に多いように感じました。
塾に行かない日は気が気でないという声まで聴いたことがあります。
お金を出してでも塾に通う時間を増やせば頭がよくなるのではないかと妄想をする親もいるのです。
もはや、受験準備の方向性を見失いかねないことに親御さんは気づいていません

家庭というのは、本来お子さんが心を休ませる場所です。
日々の幼稚園生活と受験準備に忙しいお子さんにとって、親子の時間や休日は癒しの場所であるべきです。
それなのに、四六時中、お勉強のことばかりで口を開くとカード学習やプリント学習のノルマを話す親は、お子さんにとってはもはや、鬼教師のように見えるのではないでしょうか。
子どもにとって、親は安心できる存在でありたいものです。
休日など家族で休みの日には、日常生活では体験できないような時間を親子で共有し親子の絆を深めることがおすすめです。
そうすることで、これから先のお受験への準備も家族の団結力で臨めるからです。

あまりにも熱の入った受験準備でお子さんを精神的に追い込んでいませんか?

明るくとても礼儀正しい雰囲気で入塾してきたお子さんが、ある日を境に何もできなくなり表情も曇ってしまったという経験があります。
なかなか、センスの良い子で、物覚えもよく期待のエースとも思われていた生徒さんでしたが、年長の夏頃から急に暗い印象を与えるお子さんになりました。
「なぜ?」という思いと、親御さんの異常な熱の入れ方については疑問を持つこともありました。

親御さんに事情を聴くと、塾を掛け持ちするようにしたとのことでした。
絵画専門、体操専門、そして今通っている塾以外に、もう一軒 有名な進学塾に通い始めたというのです。
相当な経費をかけてお子さんを縛り付けるような受験準備は明らかに「やりすぎ」という印象がありました。
幼稚園が終わった直後に、子どもを塾やお稽古事に通わせる環境に親御さんは安心されているようでした。



親の熱意に嫌と言えない子供だから気づいて欲しい

受験準備に熱が入りお子さんを叱りつける親御さんもいらっしゃいます。
お子さんは親が怖いと言います。
叱られたくないから頑張るとも言います。
それが勉強に向かう子どもの姿勢でいいのかと考えたときに講師としては複雑な気持ちになるのです。
お子さんは、誰のために塾や絵画教室に通っているのでしょうか?
さらには、志望校に合格するためにもっとよい教室があるのではないかと探す親御さんもいらっしゃいます。
でも少しだけ立ち止まっていただきたいのです。
お子さんは心底疲れていませんか?
お子さんの笑顔を忘れていませんか?

そんなハードなスケジュールをこなしているお子さんが、ある時私の授業中に居眠りを始めてしまいました。
この後、また体操教室も控えていると知っていたのですが、正直なところかなり不憫に感じました。
「なぜそこまで?」という思いは、合格を目指す親に対しては禁句です。
その後、あまりにも過酷なスケジュールで、そのお子さんは潰れてしまったのです。
プレッシャーに弱く、新しい場所では何事にも時間がかかるタイプのお子さんでした。
子供には、それぞれの性格に合ったやり方があります。
それに聞く耳を持たずに暴走してしまう親御さんは、結果的に我が子を潰してしまうのです。



子供のモチベーションを上げるためにも休憩は必要

定期的に塾に通っていても、途中で息切れを起こすと塾に来ても集中力を欠いた状態になるのです。
お子さんは週に数回以上も塾やお稽古事に通うことで、疲労の色が濃くなっているのです。
中には目の下にクマを作っているような不健康な幼稚園児もいました。
日々の生活の質を変えてまで、お受験一色に染める必要はありません。
お子さんの心や体がついてこれなければ何の意味もないのです。

疲れきっているお子さんのためにも、週に数日は幼稚園が終わっても どこにも行かない「おうちの日」を作ることも大切です。
お子さんは、どんどん摩耗してしまいます。
年齢的にまだまだ親に甘えたい時期です。
幼稚園から帰宅して、おやつを食べて少し親に甘えたい時期に手を引いて受験勉強に勤しませるというのは、相当な精神力を伴わないと潰れてしまうのです。

小学校受験本番までの道のりは親子で手をつないで歩むこと

兄弟姉妹が居ないとうお子さんの場合には、どうしてもプレッシャーに弱い甘えん坊タイプに育つ傾向があります。
何でも親が頼りで、自立ということには程遠い一人っ子環境の中から 急にエキスパート養成のようなスケジュールをこなせると思いますか?
これは絶対に過酷な道のりになるのです。

そんな環境のお子さんには、とにかく経験を積ませるほかないのです。
親子で色んな場所に出向いたり、塾のイベントなどにも積極的に参加をします。
そうすることで、徐々に塾の講師やそれ以外の大人とのコミュニケーションも自然に取れるようになります。
これは場数を増やす他ありません。
できれば今通っている塾のスタッフに相談をして、協力をしてもらえることが望ましいのです。

以前、家族以外の大人が苦手というお子さんがいました。
そこで、担当の講師が親御さんと相談をした結果、お絵かきや塗り絵など好きな遊びを職員室で一定時間させてみようということになったのです。
手持無沙汰だと、お子さんは妙に緊張をしますが好きな塗り絵をして時間を過ごし、職員との話題もその塗り絵に集中しました。
お子さんに色々と尋ねながら「出来たら見せてね」というような声掛けを続けると、少ししたらお子さんが真剣な眼差しで塗り絵を始めました。
すると、とても美しい配色で色塗りが完成していたのです。
誇らしげにそれを周囲の大人に見せようとするお子さんは、自信に満ち溢れて瞳を輝かせていたのです。



必ず克服できると信じて

お子さんを安全に人慣れさせるためには環境を大幅にかえるのではなく、少しずつ大人の輪の中に入らせるという方法は建設的です。
これも先ほどお伝えした場数の一つにカウントされるからです。
そして、20分ほど過ぎた頃に親御さんに迎えに来ていただき、大げさなほどに褒めてもらうのです。
そうするとお子さんはさらに自信をつけるのです。
お子さんとはそのように単純な頭脳をしているのです。

過度の人見知りのお子さんにとっては、無理に色々な場所に連れまわして さまざまな大人の方に接してもらおうというのは、無謀な場合もあります。
それよりも今通っている塾の講師に相談をしてみるのはどうでしょうか?
親御さんの安心のために、多くの講座に通わせることや、過密スケジュールを遂行することはお子さんのためになるのかどうかを今一度考えてみてください。
そんなスケジュールをこなせるほど、タフなお子さんかどうかの決め手にもなります。

受験準備期間中だからこそ親子の絆を深めて子供の心を大切にする

親御さんは最初から最後までお子さんを支える立場でいてください。
追い込むのは、塾の講師が買って出ます。
講師はお子さんを救い上げる魔法の言葉を常に訓練しています。
どれだけ強い語気でお子さんの弱点克服のために注意をしていたとしても、塾から帰宅するときには笑顔でスキンシップをするものです。
お子さん側としてもさっきは怖い顔をしてた先生が急にハグをしてくれたことで、ほっと心の温度を上げてくれるのです。

親御さんが、辛辣なことをお子さんに言うことは極力避けてください。
親御さんはどんな場合でもお子さんと同じ立ち位置にいてください。
そして、お子さんの背中をそっと押す役割や最後まで一緒に進もうというスタンスでいてあげてください。
お子さんの心の拠り所はご両親です。
それに相違はないのです。
だからこそ、お子さんの心理面を常に探りながら、受験準備期間を過ごしていただきたいと思います。
そのためにできることを探してみてください。
結果的に、お子さんに過密スケジュールを課して、お金をつぎ込むのは親御さんの自己満足であることにも、少しずつで良いので気づいていただけたらと思います。

さいごに

小学校受験の準備は、お子さん一人ではなかなかできないものです。
親のサポートが、志望校受験当日までの準備期間を有効に活用できるのかを左右してきます。
まだまだ5歳の幼いお子さんが受験生です。
精神的に締め付けないように、たくさん褒めてお子さんのやる気を高めながら受験準備を進めていただきたいのです。

スポンサードリンク



TOP