お受験ママに必要なスーツスタイルとは？？

お受験の季節が始まるとお子さんを同伴して濃紺スーツの母親たちが志望校に集う機会が増えます。
何の知識もない方の場合には、服装選びにまで神経がまわりません。
やはり、幼稚園受験、小学校受験の場合には、親御さんが影の主役に回ります。
そこをよく理解したうえで、お受験スーツを準備していただきたいのです。
基本的にノーカラーの濃紺スーツを一着は準備してください。
そこからいよいよお受験の幕が開きます。

お受験スーツはママたちのユニフォーム！という言葉を聞いたことがあります。
日常生活では濃紺のスーツに身を包むことはほぼありません。
それでも、お子さんの受験に付き添う場合にはどのような場面でも、濃紺のスーツが母親たちの戦闘服に早変わりするのです。
それほど、親たちは神経をとがらせて濃紺のスーツに袖を通すわけです。
お受験とは、お子様の頑張り分、一番身近に居る母親たちも、相当な熱量を持って努力をする場面でもあるのです。
それがお受験です。

学校説明会だから平服で大丈夫？

学校説明会というのは春先に開かれるものです。
志望する小学校や幼稚園に出向く最初の場面がこの、学校説明会です。
さて、何を着ていけば良いのか・・という点は悩むところです。
まず考えていただきたいのは、学校説明会とはなんのために開かれるものなのか？という点です。
冷やかしの気持ちで学校説明会に来る親はどこにもいません。

学校説明会に足を踏み入れる瞬間からお子さんの受験は始まっていると思ってください、と私も何度も親御さんに話をした経験があります。
確かに学校説明会だからと、気を抜いてしまう親御さんもいるのです。
実際には、それでは恥をかくだけです。
まずは気を引き締めていただきたいのです。

志望する学校への表敬訪問と捉える

表敬訪問という表現をすると、どのようなスタイルで行くべきかということが容易にわかるはずです。
学校側の職員たちはすべてスーツ姿で臨んでいるわけです。
私立の小学校というのは、基本的に日常的にも職員たちはスーツを着用しているものです。
トレパンにTシャツ姿で闊歩しているのは現場に携わる体育教師くらいではないでしょうか。
それほどに、服装にはTPOを弁えたでレベルが求められます。

濃紺スーツの活用方法

学校側がご父兄をお迎えするというスタンスで臨んでいる以上親御さんも濃紺のスーツを着て出向くのが当然のことなのです。
季節的にも5月のころというのは一番、学校説明会が多く開かれる時期でもあります。
気温が徐々に上がり始める時期ですので、お勧めのスタイルとしては次のようなものが便利です。

・濃紺のプレーンワンピース＋ジャケット
・濃紺のパンツ＋白いブラウス＋ジャケット

一応、上着を着用している状態では濃紺のスーツです。
5月から6月の時期は梅雨にもかかりますので、蒸し暑さが体にこたえる時期でもあります。
学校説明会では、汗だくにならないように上着を脱いでも十分に清楚さが保てるスタイルで出かけることをお勧めします。

礼服と濃紺スーツとが意味が違う

あくまでも礼服というのは葬儀などの公的な場面で活躍する服装です。
手持ちがない場合でも間違っても濃紺スーツの代用にしないようにしてください。
黒の礼服というのは日中には案外と目立つものです。
濃紺スーツに身を包んだ母親たちに挟まれて恥をかくことは目に見えているのです。
そうならないように、礼服とスーツの違いを認識しておいてください。

お受験の場面では何事も代用で済まさないような心がけも必要です。
お子さんの大事な志望校への訪問です。
喪服と礼服を、訪問時に本来は着るべき濃紺のスーツの代用にするのはあまりにも恥ずかしいことです。

実際にその例を挙げると、礼服を着ていれば大丈夫と勘違いをし、着用したことで大恥をかいたというお話を親御さんから聞かされたことがあります。
あくまでもスーツと礼服は混同しないことが鉄則です。

黒は喪の色と認識する

カトリック系の小学校の場合には、喪服のような黒色スーツは非常に印象が悪くなります。
この部分には特に留意しておいてください。
どれだけ高級な素材のブラックスーツとしても、お受験スーツとしては誠実さを欠きます。
せっかくの小学校受験の場面では大恥をかくことにつながってしまうわけです。

パンツスーツはNGか？

最近は働く女性はパンツスーツを活用することが多くなってきています。
パンツスタイルというのは、確かに動きいやすく、幼いお子さんを連れて出かけるダ場合には、便利なものです。
そこを学校説明会の場面などにも当てはめて考えるのはどうでしょうか？という質問が多く寄せられます。
最近は、病院などでも動きやすくするようにということで、看護師たちもパンツスタイルが増えてきました。
それに何の違和感もありません。

むしろ、濃紺のパンツスーツを綺麗に着こなしている母親というのは、清潔感もあり、キャリア志向の方なのか？というイメージすら与えます。
濃紺のスカートと同様に、最近はパンツスーツも公式行事の場面では広く認められつつあります。
特に学校説明会の場面では、パンツスーツで出向く方も多くなってきています。
結論としては、パンツスーツがカジュアルすぎるという印象は特にありません。
インナーに品の良いノーカラーの白いブラウスを合わせることで、とても好印象になります。
あくまでも着こなしの方を優先してください。

パンツスーツが嫌われる場合もある？

例えば伝統の古い女子教育を培っている名門校の場合には、年配の女性試験官が担当する場合が多いのです。
パンツスタイルは正装ではないと判断される場合もあります。
これは、お子さんの受験の場面でマイナスに働いてしまいます。
パンツスーツはリスクがあるかもしれないと、感じた場合にはやはり、濃紺のスタンダードスーツに切り替えて考えておく方が良いでしょう。
迷ったときにはパンツスーツは避ける方が無難です。

まだまだ古い考えを持っている方にとっては、パンツスーツ＝カジュアルな装いという考えを払拭できない場合もあります。
個人の価値観ですので、なかなか覆さない部分でもあります。

濃紺スーツの素材選びについて

シワになりやすい素材のものは長時間の着座には不向きです。
シワの入ったスーツには清潔感や清楚な雰囲気は感じられません。
あらかじめ、シワになりにくい織物の生地を選ぶことで、事なきを得ます。
例えばレーヨン素材で鹿の子織りのものや、ウールブレンドのものは特におすすめです。
安い素材のものは、スタイル的には表向きそつない印象を与えますが、シワを考えたときには、どうしても劣ります。
通販などで購入する際には、よく検討を重ねてください。

お受験スーツにもっとも適しているのはウール100％のものです。
これに勝るものはありません。
実際に型崩れを起こしにくいという特徴や上質な質感やオールシーズンに対応できるという点で、一番適していると言えるのです。
学校説明会だけではなく、お子さんを連れてあらゆる場面に出向く必要がります。
着心地の良い素材のもので、シワになりにくく、保温性なども優れていることが条件になります。
すべてを兼ね備えているという機能性を叶えるのが、ウール100％のものになります。

一番品の良いデザインは？？

飾り気のないシンプルさを追求した上品なデザインが好まれます。
どうしても個性を前に出してしまうデザインの場合にはデザイン重視になってしまいます。
お受験の場面では時には「黒子」に徹する必要もある母親です。
ですので、母親が目立ってしまうのは何の意味もないのです。
それよりも目立たないことを追求しつつ、シンプルでクラシカルな印象を与えるようなデザインが一番良いわけです。

品の良さや優しさというものは、内面から湧き立つものです。
濃紺のスーツというのはその道具にすぎません。
だからこそ、素材やデザインが出すぎたものになってはいけないのです。
お子さんの頑張りの足を引っ張るようなことだけは避けたいものです。
それは当たり前のことであり、親御さんとしては特に気を張っている場面です。

スーツのスカート丈にはご用心を

スカート丈というのはとても重要な部分です。
短めの丈のスカートは下品な印象を与えます。
そのうえ子供っぽい感じも否めませんので常識を弁えた状態でのスカート丈を心がけてください。
膝がすっぽりと隠れる丈がベストです。
短すぎず長すぎずというのが基本中の基本です。
フリルや華美な装飾のもあるものは避けてあくまでもプレーンなものを選ぶことが鉄則です。

濃紺スーツに合う髪型は？

最近はおしゃれなヘアカラーが流行しています。
お受験時の母親は髪型や髪色にも気を配る必要があります。
とにかく清楚さや清潔感というものは黒髪に近いものから、感じられるものです。
明るすぎる髪色や、ヘアスタイルは、どちらかと言えば敬遠されるものです。
試験官や面接官にも、評判が悪くなってしまうと元も子もありません。

濃紺スーツにある髪型というのはロングであれば清楚にまとめ髪にするなど、母親としての自覚をもって清楚さや控えめな印象を常に与えるように心がけてください。
茶髪で過ごしている方は、今一度お子さんの受験シーンとして濃紺のスーツとのコンビネーションを考えてみてください。
あくまでも浮くようなヘアスタイルや髪色は直ちに正すことをお勧めします。