小学校受験を経験してよかった!今だから言えること
小学校受験を終えて数多くの親御さんと、お話をしたときに皆さんお受験に挑んだ結果、得るものが多かったという答えをいただきました。もしも、お受験をしなければ、ここまでの「しつけ」も「教育」もしなかったかも・・というのが感想でした。つまり、これからお受験に挑む親御さんにも是非、知っておいていただきたいことをまとめてみました。
小学校受験を終えて数多くの親御さんと、お話をしたときに皆さんお受験に挑んだ結果、得るものが多かったという答えをいただきました。
もしも、お受験をしなければ、ここまでの「しつけ」も「教育」もしなかったかも・・というのが感想でした。
つまり、これからお受験に挑む親御さんにも是非、知っておいていただきたいことをまとめてみました。
目次
- ▼ 生活習慣を改めるのは至難の業
- ▼ 意識的に人の話を聞けるようになる
- ▼ 親としても、これまでの育児を評価されるような気持ちになる
- ▼ 決して難しいことを覚えるわけではない
- ▼ 受験対策をしたからこそ一回り大きくなった知性
生活習慣を改めるのは至難の業
生活というのは365日続くものです。
そこで習慣になってしまった「だらしなさ」や「整理整頓ができない癖」などは、正す方が大変です。
遊んだおもちゃを片付けることすら、自主的に行えないお子さんがほとんどです。
そこで、小学校受験という目標を掲げたときに、まずはその細かな生活面での乱れは、正す必要に迫られます。
その幼児が小学校1年生になったときにどの程度、自分のことが自分で出来ているのか?ということが問われているのです。
今の時点で、何一つ、十分にできないというのは残念な話です。
また親への依頼心が高いお子さんは、全てのことに置いて不利になります。
これは「行動観察」の場面で大きく躓くきっかけにもなります。
小学校受験があるから、色々と生活面をただし、親子で改善する点というのは普通の生活の中ではなかなか出来かねることばかりです。
あえてそこを直していくのは、やはりお受験のメリットと言えるのではないでしょうか。
人間は、目標がないとなかなか、それに向かって自分を変えることはできないものです。
お子さんの場合には、親の言葉の影響力を受けて、受験に向き合うようになります。
まずは親の意識改革が出来たという点においては、小学校受験の有意義さがわかります。
「そのうちできるようになる」では遅いこと
まだ幼児だからこれくらいはできなくても当たり前・・というのが、往々にまかり通るのはお受験を考えずに普通に過ごす幼児だけです。
小学校受験ではできるようになることが、一つでも多い方が合格圏内に入ると言われるほど、なかなかのシビアさがあります。
そのような悠長なことを言っている場合ではないのです。
やはり小学校受験を経験された人は、「受験をして良かった」という言葉を口にされます。
これは万事共通していることです。
早期教育が生活の何に直結するのか?ということは、教育関係者以外の方には、なかなか伝わりづらいことです。
幼児にとっての「生きる力」や「自分で考える力」を、何を通して実証すれば良いのかなどは、わからなくて当然です。
何の目安になるものも、なければ何をどれだけ頑張れば良いのかがわからないからです。
意識的に人の話を聞けるようになる
幼稚園や保育園でも人の話に集中をして耳を傾けることは大切なこととして、教えられます。
但しそれは、先生からの一方通行で理解を示さないお子さんの場合には、さらに勝手な行動を繰り返すというのは、よくあることです。
春になると小学生になると言うのに、なかなか人の話が聞けなくて多動で困る・・というのは、親の悩みの一つでもあります。
授業を受けるという姿勢を、幼児が急に学べるかどうか?と言う点にも個人差がかなりあります。
幼児教室や早期教育で学ぶチャンスがあったお子さんは、「授業を受ける」ということに、多少のイメージをもって臨めるのです。
小学校受験では試験官の出す指示を、ひとつ残らず聴き取って、その通りに行動できるかどうか?が考査されます。
「指示に従う」ということは、幼児にとってはまだまだ、未知の世界でもあります。
それを苦手とする子もやはり存在するのです。
そこを、小学校受験準備という期間内において、しっかりと人の話を聞く訓練や、言われたことを早く理解する練習をすることで、これまで以上の飛躍が期待できるようになるのです。
他人の言葉に耳を傾けることを学ぶ機会
小学校受験では「お話の記憶」という典型的な出題傾向があります。
試験官が読み上げるお話をある程度覚えておくというテクニックが求められる単元です。
最初は、一度聞いただけでは、何も覚えられなかったお子さんが演習を繰り返すことで、お話の記憶がマスターできるように指導するわけです。
これは塾でのことですが、私生活の中では人が話していることを覚えるとうことは、せずに過ごせることが多いのです。
あえてここで、人の話を読解して、理解をするという訓練を積むことで、「聞き漏らし」のない状態にまで到達できるようになります。
注意力が散漫で人の話になど、耳を貸さないというお子さんにとっては、未開拓の部分でもあります。
それでも、何度も同じように演習を繰り返していると、やがて「聞ける耳」が育つものです。
幼児は同じだけの能力をもっています。
そこから発展するのが、小学校受験向けの勉強を重ねたお子さんたちです。
このことからも、小学校受験をしたからこそ、人のお話も聞けて、何事に対しても注意力を注ぐようになったという感想に繋がるわけです。
親としても、これまでの育児を評価されるような気持ちになる
お子さんをお受験という世界からかけ離れた場所で育てた場合を考えてみてください。
年齢相応に一応、できていればそれでOKという構図が成り立つのです。
それでも、あえて、小学校受験の世界に身を置くことで「これまでの子育て」の結果をお子さんの姿を通して感じさせられる機会にもなるわけです。
面接に向けて、夫婦でこれまでの教育などについても、何度も話し合う時間を持つようにもなります。
親は、お子さんに対してこれまでどのような教育方針でいたのか?ということについても、再考させられるきっかけにもなるのです。
夫婦や親子間でも会話が、今まで以上に増えて、建設的にいろんなことを話し合うことにもなります。
親はお子さんを注視し、お子さんは親の言葉を守ろうとします。
こうしてお受験を通して強まる絆がそこにあります。
家庭教育ってなに?
家庭ではただ、お子さんが生活をするだけで十分と思っている人も多いのです。
それが、お受験を通して家庭生活や家庭教育がどれほど、お子さんへの影響力を持つのか?を教えられます。
家族が一つになって、同じ目標に向き合うことは、お受験があるからこそ、成立することなのです。
それがなければ、旅行の計画などが、一つの目標となるだけで、それほど家庭教育云々というところまで、話題に及ばないのが実情です。
親子の触れ合いが増えて、これまで教えてこなかった季節の行事についての学びも多くなります。
つまり「常識」についても、親子で考える機会も増えるのです。
まだ子供だから多少のルール違反は見逃そう、などと甘んじていた親にとっては、親としての襟を正すチャンスにもなります。
そして、文化的な活動としては、お受験に頻出される日本の昔話を読み聞かせする時間や、生活様式や季節の行事などについても、これまで以上に考えるようになります。
決して難しいことを覚えるわけではない
小学校に上がると学ぶ算数の過程を先取りするような詰め込み学習をすることはありません。
それでも、幼児が十分に理解できる「数感覚」や「空間の理解」などについては、小学校受験においても十分に準備をする部分です。
これを基礎としてきっちりと身に付けることは、小学校に上がった時に役立つ、基礎力の一つになるのです。
幼児特有の遊び感覚で解く問題の一つが、頭の中にすんなりと浸透されていくわけです。
日本の伝統行事であるお正月や七五三などの知識も、親が教えないとお子さんは知る由もありません。
それがカードの中に描かれていて、季節ごとに仕分けをするなどというゲームがあったとします。
それをお子さんは体得しながら、季節感覚や伝統行事まで覚えていけるわけです。
つまりかなりの常識を小学校受験の際には、身に付けられた状態になるのです。
これはこれからの生きる糧にもなり、お子さんを大きく成長させるきっかけにもなるのです。
受験対策をしたからこそ一回り大きくなった知性
小学校受験を終えたときには、多くの知識を身に付けて、語彙力も身に付いた幼児として、立派に成長を遂げられます。
そんなお子さんの姿を見るということをもう一つの目標に掲げて、これから小学校受験に挑むということは、親にとっても育児の糧になるのです。