宝仙学園小学校入試方法は？

入試方法としては内部進学、推薦入試、一般入試の方法があります。実は。宝仙学園ではひらがなの読み書きなどを出題する傾向もあり、一般的なペーパーテスト対策だけでは追いつかない場合も想定して、学校別の講座などを開いている塾に通うことも肝心です。

例年、倍率が3倍から5倍近くということで人気の小学校であることがわかります。実際の入試内容としては次の通りです。学校側としては仏教の教えに従い豊かな情操と高い学力を身に付けるための教育方針を軸に小学校生活の中で子供たちを見守ります。

〇ペーパーテスト

・数量
・図形
・推理
・思考
・言語
・お話の記憶
・常識

所要時間は40分です。出題用紙は10枚程度で16問ほどの質問に答えていきます。筆記用具は鉛筆を使います。時間は比較的長めに設けられているようですが、問題数が多いので、受験準備の際には多くの演習問題に触れておくことが絶対的に得策です。

┃読み書きが出題される傾向について

実際に文部省では幼稚園の間には読み書きを習うことを必須としていません。
それでも、小学校受験に向かう時点で、物の名前が書かれているものは読めて、自分の名前は書けるという程度までのレベルは、どの子も家庭で学んでいるのが現状です。
小学校に入ると急激に国語力も求められますので、幼児教育の域で、ひらがなの読み書きと数字は10までの操作が自由にできるようになれればかなり応用が利くようになります。

宝仙学園小学校でのひらがなの読み書きというのは、どのレベルのものであり、長文を読むことなどは求めていません。それよりも家庭教育の中でも絵本を与えて少しずつ読めるようになることに努めると、小学校の受験対策にも対応できます。家庭の中で少しずつ練習を始めれば良いでしょう。無理のないように進めてあげてください。他の子供と比べて優劣をつける意味がありません。子供によっては読み書きの早い子もいれば、小学校に上がる直前まで伸び悩む子も多いのです。

┃鉛筆で運筆力をつける方法とは？

運筆力というのは、単純に鉛筆を早く動かして文字や図形を書くという作業です。とにかく、小学校受験本番の間際に、鉛筆の練習を何度してもなかなか、見につかないものです。塾などでは、本番さながらに鉛筆を持って、図形を書くなど運筆力を高めるような指導を行います。

自宅でもお絵かき帳を与えて鉛筆で自由な絵を描けるように努力をしてみてください。
中には鉛筆を持つことが苦手なお子さんもいます。受験校によっては筆記用具が鉛筆のみという場合もあります。筆圧も弱く、細い文字を書くのではなく、しっかりとした字を書けるように努力をさせておいてください。運筆力さえつけば、ペーパーテストに向かい合うときにもスラスラと文字が書けるようになります。

自宅でペーパーテストのおさらい

親はついつい、難問多く解かせたいと考えます。そうすることで本人の自信につながり、点数にも反映されるからと考えがちです。
そして難しい問題ほど、多く演習を重ねるだけで、良い結果につながるということを親は信じています。
ただペーパーテストの範囲を気にするあまり、難問ばかりを与えてしまうと子供は、基本の問題すら解けなくなるものです。案外とそれが逆効果になってしまうことの方が多いことを、しっておいてください。親が焦って難しい問題ばかりを解かせるのには問題があるということです。

むしろ、優しい問題を多く解いて、確実に解答できるほうが先々の結果に繋がっていくのです。少し発想を変えて焦る気持ちを封印して、子供の今を正確に把握しておいてください。いきなりのレベルアップは何ともナンセンスなことなのです。塾では一律にスケジュール通りの問題を随時解いていきます。そこを踏まえて、家庭では「できる問題」をスラスラ解いて先に進める方が幸せなのです。ペーパー対策はとにかく、子供の実力に見合う内容をおさらいしてください。どんどん先に進みすぎると、何かでまた躓きます。そこを避けられるように親は軌道修正をしてあげましょう。

〇指示行動・行動観察

所要時間は15分程度で1クラス10名のグループで行います。行動観察では、靴を脱いで取り組むこともありますので、靴の脱ぎ方や揃え方には要注意です。これは家庭でも出来る教育です。毎日自分の靴をきちんと並べるしつけを行うように親はしっかりと見守ってあげてください。

・積み木遊び
・折り紙での制作
・後片付け

┃宝仙学園小学校が行動観察で見たいことは？

ペーパーテストの点数が非常に良いという子供に限って、行動観察では羽目を外してしまい、ついには先生方の注意を受けてしまうという残念なパターンもあるのです。くれぐれも注意をしてください。行動を観察するというのは、言い換えれば親のしつけの度合いを子供の行動の様子から洞察しているのです。

家庭のしつけが行き届いていても、初めて会うお友達に対して、ひどい人見知りの子供は、集団行動に慣れる必要があります。そのために、子供を連れて地域の行事に参加するなど、子供が出来るだけのびのびと学べる環境が必要です。集団授業に慣れるという意味では幼児教室や、地域の行事などに参加をして人のことを好きになって、好奇心を旺盛に燃やすべきなので。

〇運動テスト

・模倣体操
・平均台での運動
・指の体操
・スキップ
・片足立ち

これらの項目の中から、その年度によって若干の違いはありますが、例年の運動テストは必ず行われます。
年齢相応の運動能力が身についているかどうか？を考査すると考えておいてください。
幼稚園によってはあまり、運動に力を入れていない園もあります。その場合には一定期間だけでも、体操教室に通い小学校受験に関連する動きについては、一通り「実技」として、学んでおく方がよいでしょう。宝仙小学校では、基礎的な体力の有無を考査していると考えておいてください。すべてを完璧に出来ることだけを目指す必要はありません。根気よく指示を守りながら運動テストを受けることの方が大事です。

┃推薦入試を受ける場合

宝仙学園小学校では、推薦入試の場合には事前に塾などで知能検査を受ける必要があります。これはすべての塾が対応しているだけではありませんので、出来るだけ宝仙学園小学校の推薦入試や内部進学に特化した塾に事前に相談をして、準備をする必要があります。知能検査については知能指数125以上であることが必須条件です。

〇面接

親に対しての質問

子供はどんな性格をしていますか？
食事の好き嫌いはありますか？
家庭の中で大切にしていることは何ですか？
幼稚園なので何かトラブルが起きたときの対応はどうしていますか？

子供に対して

自分の名前を教えてください。
園ではどんな遊びをしていますか？
朝ごはんはきちんとたべていますか？
褒められるときはどんな時ですか？
叱られるときはどんな時ですか？？
小学校に入学したら何が楽しみですか？

面接においても、当たり前の質問に対して誠実な回答が出来ることを目指してください。
特に、好き嫌いについての質問がある場合には、できるだけ「ありません」という回答をしたいところでもあります。その理由は、仏教の教えに沿って食べ物を大事にするという精神を重んじている部分にもあります。但し、親が工夫をして食育をしていることを真摯に伝えることで、状況は大きく変わります。小学校受験において、好き嫌いや偏食があることは、合否にも関わることですので、親としてもよく考えておいてください。

┃アレルギーについて

どうしても給食が出される関係上、アレルギーがある子供はご縁を頂きにくいという傾向があることは否めません。
その部分については事前に、納得がいくように説明会や個別に質問をしておく方が良いでしょう。子供の食物アレルギーに対して深く理解を示す小学校もあります。そのあたりについては親が先持ってリサーチをしておいてください。