成蹊小学校の面接は腹を括って臨むべき

面接の内容というのは、どの小学校でも志望動機や家庭での教育に及びます。その点、成蹊小学校の場合には、各学校行事や学校での取り組みに対しての感想を聞かれることが多いことに気をつけておいてください。その上、父親への質問が案外と多いことも、一つの注意点です。おおむね10分程度の面接の最中に聞かれることが、ほぼ成蹊小学校に因んだことばかりであることは、下準備の大変さを物語ります。

学校説明会や学校見学、行事の見学などを通じて、1年間の間に成蹊小学校がどんな行事で何を目的に、子供達に打ち込ませているのか？を親がまず、きちんと把握しておかなければいけません。

┃成蹊小学校は苦楽を共にして成長する小学校

親と子供、子供の生徒が密な関係を構築しながら、一緒に成長を遂げることが何よりも理想とされています。
集団生活で子供の心に意識付けたいのは素晴らしい連帯感です。その上で個性を伸ばす教育を、成蹊学園では行っているのです。
そこを、理解できているか？そして深くそこに賛同できているかどうか？は面接内容でずばり！面接官には伝わるものです。
付け焼刃では、絶対に対応できない面接だと、自覚して臨んでください。他の小学校においても同じですが、特に成蹊小学校は、学校と家庭、子供すべてを成蹊ファミリーという枠の中で考える傾向が強い小学校です。

学校説明会で校長先生が語る内容を、録音をして、後から文字に起こして、両親の間で良く話し合い、何度も聞いて何をどのように話されているのか？をきちんと把握する必要があるのです。併願で受けることや、単純にお試し受験などと考えられるような小学校ではないことを、悟ってください。

学校行事には出来る限り来校すること

例えば、成蹊小学校では書籍も販売されています。2018年3月以降の出版ですが、多くの受験生の親は目を通して、本当の意味での成蹊小学校の精神を理解しようと努めているのです。
「たくましい実践力が深い学びをつくる」というタイトルで、成蹊小学校の教育が1冊に網羅されています。必ず手に取って熟読されることを、おススメします。

2018年以降の成蹊小学校での面接では、親に対して子育ての内容などを聞くというよりも、成蹊小学校に対しての質問が多くなっている傾向があります。教育方針の中にある「自学自習」が出来る子供というのは、学校が目指すべき理想像です。
そしてやがて世の中に役に立てる人材の基礎を育て上げることに、成蹊小学校は一眼となって立ち向かっているわけです。この部分を理解するために、成蹊小学校の学校行事には、すべて参加するという意気込みが重要です。

┃親に求められているのは成蹊の精神を理解すること

私立小学校の中でも一風、カラーの濃い印象を受けるのが成蹊小学校です。学校と親子が協力をしあいながら成蹊小学校で人としての成長を遂げることを、第一のスローガンとして掲げているからです。結果的に自学自習が出来る子供は伸びていきます、。全校生に対して、成蹊小学校はその種を撒いているという意識をもって接しているようです。親としては、その上で子供の個性を伸ばす努力が必要になるのです。

面接の中でも多い質問としては

子供の個性についてどのように考えておられますか？

個性とわがままは、どう違うと思われていますか？

道徳的かつ、成蹊小学校らしい質問の在り方だと思います。子供の個性を何か光もの、と答えた場合には次の一言も準備しておくべきなのです。
個性を伸ばすために、親としては何が出来るのか？という点です。

┃成蹊小学校でしか伸ばせない能力

例えば子供が誰とでも仲良くできるタイプの子供だとしましょう。さらに、まっすぐな成長を遂げるために必要なのは小学校時代の穏やかな時間の流れで、様々なことを経験することです。成蹊小学校では生徒と先生というよりも、もっと強固な師弟関係が実現します。
それも単なるスパルタ教育ではありません。結果的に、親と学校が居力をしあい、子供を成長させることで個性もぐんぐん伸びるという考え方が出来るのです。

一般的に教師と生徒という関係が、小学校では構築されていますが成蹊小学校の場合には、あえて師弟関係のような距離感で子供に教師は接していきます。持ち味としての個性を、その環境下で伸ばすためには、是非とも成蹊小学校で学ばせたいという信念を親が抱けることでより誠実に、面接時には親の真意が伝わるのです。

何かの目的を持って通学が出来る素晴らしい環境

行事の多さというのは、子供にとっては知的好奇心を広げるきっかけになります。その分、学校生活はメリハリの利いたものになります。その中で自分の在り方までも学べるようになれば、ますます成蹊小学校に通うこと自体が楽しくなる、というのは在校生の方が仰せの言葉でした。
みんなで一つのことをやり遂げるという達成感や、行にごとに与えられる自分の役割にまい進することで、自分の糧になるのです。

成蹊小学校とは、そのような学びの場を提供してくれる素晴らしい学校であることを親としては存分にアピールをしてください。「成蹊小学校でないと育たなない良さがある」という主張をしっかりと面接時には熱意をもって示すべきでしょう。

┃伝統の行事とメリハリのある学校生活の魅力を語る

面接というのは、おおよそ10分程度の短い時間です。それでも親が成蹊小学校に愛しての印象を強く持ち、入学させたいという意思が強ければ強いほど、面接官にもダイレクトに伝わるものです。
そこを面接で伝えることが親の役割です。人とのつながりや、恩師とのつながり、これからの人脈の礎になる学校生活に価値を見出していることを、親が強く感じていることで自然な言葉が出てくるはずです。
建学の精神および、成蹊小学校の存在を大きくとらえて、自分たち親子にとってはどのような存在なのか？と言うところまで、きちんと語ることができてこそ、意味があるのです。

面接官はそこを見ていると自覚してください。かけがえのない時間を子供が成蹊小学校で過ごせる喜びを思うと胸が躍るという親が、必ずご縁を頂いているという状況も知っておいてください。
個性の強い小学校ほど、親が学校に対して強く深い認識を持ていることが求められるのです。

成蹊小学校を目指すからこそ親が学ぶ

出版物、先生方のお話、説明会、見学会、行事への参加のすべてが成蹊小学校の面接を成功へと導きます。ただ、受け身にならずにそこから得たものを両親が子供を交えて話し合うという場も必要です。なぜ成蹊小学校に子供を入学させようと思ったのか？という気持ちのプロセスを親が大事に抱くこともとても肝心なことです。子供は親の姿を見て育ちます。親が賛同していることには、子供心のアンテナは敏感に反反応するものです。

面接という特別な機会を、親子で体感できるチャンスです。思い残すことなく自分の言葉で思いを表現できることが、成蹊小学校へ第一歩だと考えてください。面接は親として、精一杯の知識を積み上げ心を学校に寄せる機会です。どうか、誠実に思いを語り、子供の未来を明るく照らすのは、親の役割だと自覚をして本番に臨んでください。