子どもへの思いを伝える親の叱り方
子供は、悪いことがわからないものです。命の危険があるかもしれない、お友だちを傷つけてしまった、交通ルールなど生きる為のルールが分からないなど、そんな時にとっさに注意できるのは親なんです。上手に叱ることで、子供は親の愛情を感じ、健やかに育っていきます。性別の違いにより気質も異なります。男の子には真剣に、女の子には優しく叱ってあげましょう。
子供を叱りたくはありませんよね。
でも子供の将来を考えると、叱ってでも教えなければいけないこともあります。
今回は、叱る際に注意して欲しい点を紹介します。
目次 |
▼ 子供へ「怒る」のではなく「叱る」 |
▼ 子供へ思いを伝える上手な叱り方 |
▼ 男の子と女の子での叱り方の違い |
▼ 正しい叱り方で子供とともに成長しよう! |
▼ さいごに |
子供へ「怒る」のではなく「叱る」
子育ての基本は、ほめることです。
でも、親として子供を叱らなければならないときがあります。
子供を叱るときには、どのようにすれば、子供の心に親の思いが伝わるのかを考えることが大切です。
怒るのではなく、叱ろう!
子供への接し方を見ていると、叱るのではなく怒っているママやパパが多いように思います。
この「怒る」と「叱る」は似たような言葉ですが、意味するものは全く違います。
「怒る」とは、親の感情を子供にぶつけることです。
一方、「叱る」は子供のためを思い、子供を良い方向に導く行為です。
子育て中は、子供にイライラすることはよくあります。
子供へ思いを伝えるために冷静な気持ちで子供に寄り添うことが大切です。
人と比べる叱り方はやめよう!
兄弟や近所の子供と比べて叱ってもいけません。
人との比較は、子供の自尊心を傷つけ、ひがみやすい子供に育ってしまいます。
子供へ思いを伝える上手な叱り方
叱るというのは、親の思い通りになるように子供を押さえつけることではありません。
子供を健やかに育てるための大切な行為です。
子供を伸び伸びと育てるためにも、子供へ思いを伝える上手な叱り方を心がけてください。
まずは子供に理由を聞こう!
子供が叱られるようなことをしたときに、理由を聞かずに頭ごなしに叱ることもよくありません。
何故叱られているのかがわからないだけではなく、自分のことを否定的に考えるようになってしまいます。
どのような理由であっても、まずは理由を聞いて子供の気持ちを受け止めてあげてください。
ママやパパが話を聞くことで、素直に自分のどこがいけなかったのかを振り返ることができるようになります。
最初の5秒で理由を伝えよう!
子供を叱るときには、何がいけなかったのかを子供にわかりやすく説明してください。
理由がわからないまま叱られても、同じことを繰り返してしまいます。
子供に理由を説明するときには、長くなってはいけません。
最初の5秒で簡潔に伝えましょう。
子供の理解力に合わせて、シンプルでわかりやすい説明に心がけましょう。
「一度でできないのが当たり前」の心を持とう!
子育てに熱心なママやパパほど、子供のできないことが気になってしまいます。
そうするとつい子供へ叱る事が増えてきますが、少しの時間でもいいので子育てに余裕の時間を持って下さい。
子供は、成長とともにできることが少しずつ増えていきます。
一度で何でもできるようになることはほぼありません。
子どもは、同じ失敗を繰り返すのが当たり前です。
子どもが同じ失敗を繰り返したときに「何度同じ間違いを繰り返すの!」と叱ることがありますが、子どもを萎縮させるだけです。
叱れないママやパパは子供をだめにする!
叱られないで育った子どもは、我慢をすることを知らずに育ってしまいます。
その結果、学校生活や社会に出てから人間関係でつまずいたり挫折を感じたりしたときに、乗り越えることができなくなってしまいます。
叱ることは子供への愛情の表れであり、子供と真剣に向き合っている証拠です。
愛情のある叱り方は子供の自立心を育て、社会への適応力が高い子供に育ててくれます。
男の子と女の子での叱り方の違い
子供を叱るときには、男の子か女の子かでも叱り方は変わってきます。
男女別の叱り方の違いを知っていれば、子育てが少し楽になるなるかもしれません。
男の子への上手な叱り方
男の子の一般的な特徴は、じっとしているのが苦手で後先考えずに行動することです。
一旦落ち込むと立ち直るのに時間がかかるのも男の子の特徴です。
言葉だけでママの気持ちを読み取るのも苦手なので、子供の目を見て真剣に叱ることが大切です。
表情や声のトーンも工夫をした方がよいでしょう。
女の子への上手な叱り方
女の子の一般的な特徴は、言語理解が早く、周りの人の表情で気持ちを敏感に読み取ることです。
ですから、「子供は叱られることがわかっている」という前提で、優しく叱ることが大切です。
女の子に対しては、厳しい言い方や言葉で叱ると反発心だけが残ってしまうことがあります。
問題の行動だけを具体的に叱ってあげましょう。
正しい叱り方で子供とともに成長しよう!
子どもを叱るときには、ママやパパの根気強さが必要です。
少し長い目で子どもを見守り、子どもとともに成長していきましょう。
叱った後のフォローが大切
子供を叱った後は、フォローをしっかりとしてあげましょう。
叱りっぱなしのままにしておくと、子供はいつまでも気まずいままでいます。
叱った後はママやパパも気持ちを切り替えて、普段のような接し方を心かげましょう。
ママが叱ったときには、パパが「ママはあなたのことを愛しているから叱ったんだよ」とフォローをしてあげるとよいでしょう。
ママとパパが一緒になって子供を厳しく叱ることは避けてください。
また、叱ったことができるようになったら、きちんとほめてあげましょう。
子供の努力を認めることで、子供は親の愛情を受け止めることができます。
ときには失敗を経験させよう!
子供は、失敗を繰り返しながら成長をしていきます。
その失敗体験を親が奪うことが多くなっていませんか?
失敗体験は子供のころに多く経験するべき貴重な成長のチャンスです。
失敗したときの解決方法を身につける機会を与えてくれます。
子供には成功体験が必要だからといって、失敗しそうなことを避けたり、子供を叱って親がやってしまうことがあります。
子供が失敗をしたときのママやパパの役割は「もう一度やってごらん!」と励ますことです。
失敗を叱ってばかりいると、壁にぶつかったときに失敗を恥だと感じ、すぐに諦めてしまう子供に育ってしまいます。
親も子供もたくさんの失敗をして、ともに成長をしていきましょう。
親が子供へ共感しながらしっかり見守る
子供は、してはいけないとわかっていてもそのときの感情に左右されてやってしまうことが数多くあります。
その場の感情をコントロールすることが苦手なのが子供であることを理解してあげましょう。
親の焦りは、子供にとっては逆効果です。
子供の個性や発達段階に応じて、少しずつ身につけさせてあげてください。
何よりも、共感しながら見守ってあげることが大切です。
ママやパパが共感をしてあげると、子供は「次はがんばろう」と前向きな気持ちになるものです。
子どもとともに成長しよう!
どのように立派なママやパパでも、子供にとって常に理想的な叱り方はできません。
理屈ではわかっていても、なかなかできないのが当たり前です。
親も子どもと共に成長していくんだという気持ちを持つと、子育てが少しだけ楽になるかもしれません。
とりあえずは、できることから始めてみてください。
さいごに
子供にとって、良い悪いの判断がつきにくいことは たくさんあります。
そこは、親が子供を正しい道へ導きましょう。
以前叱ったしたことができるようになった時には、きちんとほめてあげてくださいね。
親がほめることで、子供は「親に愛されている」と実感します。
親の愛情を感じることで、子供は安心するだけではなく自信を持つようになります。
子供の自信は、「やる気」にもつながっていきます。
子供のやる気があると、少しずつ色々なことができるようになり、自発的な成長を促していきます。
子供の成長の為にも、愛情を持って叱ることは大切なことですよ。