小野学園小学校の受験内容

〇ペーパーテスト30分

記憶、理解、推理、常識、図形、思考、観察力などが幅広い範囲から出題されます。
十分な期間の準備が必要です。
ペーパーテストも、ドリルのように淡々とこなしたとしても、必要なのはテープから流れ来る指示を一つ残さずに聞き入れることです。
生徒の都合に合わせてテープの音声は加減されることがありません。
むしろ淡々と設問を読み上げるだけです。
その無機質な音に慣れて、正答率を上げるという意味でも、塾に通い自宅ではおさらいをすることを繰り返すことで、力がついていくのです。

解き方が学べたとしても決められた時間内で問題に取り組む必要があります。
普段から何をするのもスローなタイプの子供にとっては処理能力の問題で、早く取り組むまでには時間がかかる可能性もあります。
そこは自宅でも時間を区切って少しでも早く問題を解けるように運筆力もつけて、向き合うほかありません。

〇行動観察10分

子供だけの自由遊びや指示行動などがあります。
個別試験では課題が与えられてそれに対しての作業内容を確認しながら行う考査です。

〇運動15分

ボールを使った運動や、跳び箱、鉄棒、大繩とびなどが実施されます。
平均台を使った運動も課せられますので、運動能力を高めておく必要もあります。

〇面接　7分程度

保護者を対象にした面接です。
小野学園では週に6日の授業体制ですので土曜日に習い事をさせようと考えている親にとっては、悩ましい部分でもあります。
それでお、勉学に力を入れたいという思いが、学園の教育方針と一致する場合には、迷わず志望校として視野に入れても良い学校だと思います。
受験内容にも体操があるのは、小野学園では体育活動に力を入れているという側面からです。
運動会は大小を含めても年に2回開催となっています。
このあたりの行事についても、親はしっかりと見据えて、自分たちの意見を持つべきです。

小野学園と言えば、校庭には美しい天然芝が敷き詰められています。
独自のオリジナルテキストで理数の学習を強化しているのです。
このあたりの教育環境についても、学校説明会や、見学会を通じて率直な感想を述べることが好感度のあがる、面接内容になるはずです。

男の子の親の意見

私立小学校に通わせてさらに、塾に通うというのは過酷な時間です。
小野学園小学校に通っていると、週に6日しっかりと学習をするので塾に通わずに中学受験対策が出来るという点で、志望したという内容を後日話されていました。
これは、なかなか確信をついた意見でもあり、学校側としては子供を安心して任せられるということで信頼を意味するのです。
ゆとり教育を廃止している教育方針に大いに賛同する親が、志望する傾向が強い小学校です。

小野学園小学校が求める児童像とは？

知育に優れ徳育の発達が優れている子供は、運動能力にも長けています。
知育と徳育、体育の能力は、いずれが劣っていても魅力のある子供とは言えません。
小野学園では学力と運動能力が実技で問われます。
小学校の入試では偏差値という言葉が使われることはありません。

小野学園のレベルがどの程度か？

というのは例年、受験が終わった後の聴き取り調査で、わかるペーパーテストの難易度で予想できるのです。
子供の持つ総合力を判断して合否を判定するという意味でも、小野学園は個別考査や体操にまで範囲が広い分、十分な準備が必要だと言えるのです。

小野学園は小学校卒業後、中学以降は女子中、女子高になります。
男子の場合には中学受験をすることが必要なので、その分しっかりと6年間、受験に対応できる学力を備えるためのカリキュラムが組まれています。
この学習体制の点でも、志望する親が多い理由だと推測します。
勤勉で健全な心を持ち合わせる児童が、小野学園に相応しイメージだと思います。

小野学園小学校が実施する体操テストの意図

例えば小野学園のように、跳び箱などの課題の場合、それが飛べるかどうか？が問題ではないのです。

頑張ろうとする姿勢が見えるかどうか？

できなくてもへこたれない精神を持っているかどうか？

という部分が評価につながるのです。
運動能力とは、半分はやる気が司っているものです。
指示を守り先生の言うとおりに行動が出来ることは、最低限守るべき部分です。
体操テストにもその部分が大いに含まれているのです。

しっかりと体力をつけて、ひ弱な印象を試験官に与えないようにしたいものです。
この日のために日頃から運動能力も磨いてきました、と言う意欲が伝われば実技の出来栄えなどは二の次なのです。
親は栄養バランスの良いものを食べさせて、受験当日までの体力温存に力を注いでください。
そしてどうしても、体操分野に苦手意識が強い場合には、受験体操を扱っている塾に入るなど、親が工夫をしてあげてください。

小野学園小学校ペーパーテストを乗り越えるために

ペーパーテストの中には「言語」という分野が必ずあります。
しりとりをしながら線を結んで行くタイプの出題はあらゆる小学校受験で見かけるタイプの出題です。
そして同じグループにまとめるような問題も頻出しています。
まずは普通に話す時の言葉や語彙力を家庭でも高める必要があります。
図形に関しては、注意力を欠かないようにして点を丁寧に、つなぐ練習は必ず必要です。
図形の把握はパズルなどを使って習熟度を高めておいてください。
黙々と子供だけに任せて枚数をこなすという作業をさせていても、結局は苦手な分野が残ってしまうという場合もあります。

数量については数の足し算引き算の問題になります。
あとは目視した時に感じる重さの比較や水の量についての質問が圧倒的に多いように思われます。
同じ数、数の差、分配などはペーパーテストの中でもしっかりと演習を積まなければいけないものばかりなのです。
十分に準備期間を設けて苦手意思を持たないようにすることも肝心です。
親が問題を淡々と読み上げて時間を計り問題に取り組ませるという時間を持つことが大事です。

塾で間違った部分を次の機会までにおさらいしておく

塾では必ず親に対してその日の授業をフィードバックします。
模擬テストなどはプリントが返却されますので、間違いの部分を親も把握して、子供が弱いと思われる分野のブラッシュアップに努めてください。
小野学園ではペーパーテストの配点も大きいので、ケアレスミスをなくしほぼ完ぺきな状態で乗り越えられるように、後押しをしてあげましょう。

推理の問題は自宅でも積み木でおさらい

積み木の数の問題は、頻出問題です。
そして一度でも、躓いてしまうとなかなか習熟度が上がらない単元でもあります。
そこで、実際に積み木を問題通りに組み立てて空間の数にまで視野が及ぶように努力をさせてみてください。
この推理や平面図の問題は感覚的なものも必要です。
確実に習熟するためには、何度も積み木を数えて頭の中に立方体が描けるまでは練習を繰り返してください。

常識問題について

季節に咲く花や季節の行事などは、常に最新の図鑑を手元に置いて、折に触れてページをめくらせて自分の目で確かめさせる習慣をつけておいてください。
季節の花については、覚えが悪くペーパーテストで何度も間違ってしまうというパターンの子供が多いのも確かです。
家庭での日常生活の中での季節感を必ず大事にしておいてください。
春のお花見から始まり夏の花火や七夕、冬のお正月や節分というメジャーな行事は、視覚的にも子供の中に根付いているものです。

ただ、秋のお月見などは最近では行事化されていないのでお団子と月の絵を見てもそれが秋の風習であることに気が付かない子供が案外と多いのです。
すすきという植物の名前も知らずにイメージできないという場合もあります。
あえて秋のお月見行事については家庭でも簡単にお飾りをするなど、習慣化すると良いと思われます。