目次

▼　モンテッソーリ教育とは？内容・特徴について

▼　普通のおもちゃとは違う！モンテッソーリ教育の教具

▼　教育の分野ごとに、おすすめの教具をご紹介します！

モンテッソーリ教育とは？内容・特徴について

モンテッソーリ教育とは

イタリア初の女性医師であり、教育家であった「マリア・モンテッソーリ」が提唱した、“子どもが持つ自分自身を育てる力”を尊重し、自発的な活動をサポートすることで自立へと導く教育法です。
決められたカリキュラムなどはなく、子どもが自発的にしたいことを選び、集中して作業を行なう、という行為を繰り返すことで達成感や肯定感が得られ自立した人格を育みます。
モンテッソーリ教育の基本は、「子どもは、生まれつき自分自身を成長・発達させる力を持っている。 大人は、子どもたちの自発的な活動をサポートする役割を果たさなければならない」という考え方にあります。
その教育法の効果は、現代の大脳生理学、心理学、教育学などの面からも証明されています。

モンテッソーリ教育の目的

モンテッソーリ教育の目的は「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことです。

モンテッソーリ教育の特徴

モンテッソーリ教育では、子どもが興味のある活動に自分のペースで心行くまで取り組むということが重視されています。
特徴的な体系を持つ教具を子どもたちが自由に選び、好きなだけ遊びます。
モンテッソーリ教育では、子どもたちがそのような自発的な活動に取り組むことをおしごとといいます。
大人はその活動を妨げないよう、環境を整えなければなりません。

モンテッソーリ教育を受けた子どもたち

　・Google創立者 ラリー・ページ、セルゲイ・ブリン
　・amazon創業者　ジェフ・ベゾス
　・マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ
　・将棋棋士 藤井聡太
などモンテッソーリ教育学校の生徒から世界で活躍する経営者や世界的に有名な人が何人も輩出されています。

モンテッソーリ教育はどこで受けられるの？

日本モンテッソーリ教育綜合研究の付属「子どもの家」や、
カトリック系の幼稚園・保育園などではモンテッソーリ教育を取り入れているところもあります。
日本でモンテッソーリ教育を実践しているのは、幼稚園や保育園のみですが
習い事のような形で取り入れている教室もあります。
一度体験を申し込んでみるのもおすすめです。

普通のおもちゃとは違う！モンテッソーリ教育の教具

教具とおもちゃの違い

おもちゃは主に子どもが自由に遊び楽しませることを目的としていています。
それに対して、教具は子どもの成長をサポートすることを目的としているので、教具によって遊び方は決まっています。
それぞれの役割に明確な違いがあります。

教育の分野ごとに、おすすめの教具をご紹介します！

モンテッソーリでは教育を次の5つの分野に分けて考えます。
日常生活の練習、感覚教育、言語教育、算数教育、文化教育の５分野があります。
それぞれの分野ごとの教具についてご紹介します。

①日常生活の練習

基礎となる教育として位置づけられているので、特に重要とされています。
日常生活の様々な練習を通し、自立心を育てます。
はさみで切る、縫う、コップに水を注ぐ、ボタンをかける、室内を掃く、洗濯をするなど、実生活と密接に関連する多くの活動があります。

【用具の特徴】
・子ども用のサイズであること
・興味を持ちやすい色や形であること
・清潔であること
・本物であること

モンテッソーリ　マリーアン シール貼りセット 推奨年齢２、３歳 台紙のイラストは、自然や、身の回りの中に色々な○があることに気づかせてくれます。 各台紙の○の部分にシールを貼るだけですが、単純な作業だからこそ、お子様は、集中へと誘われていきます。

モンテッソーリ　マリーアン チョキチョキが楽しい用紙 推奨年齢３～５歳 いろいろな線をハサミでチョキチョキ切ります。 ハサミを使えるようになった子どもは、こんな作業にとても喜んで取り組みます。 この取り組みによって、ハサミが上手に使えるようになるばかりでなく、集中力と自律が養成されます。

②感覚教育

視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を発達を促します。
今まで無意識に大人の真似をしていたことを、意識的に整理するようになります。

【教具の例】
・＜視覚＞ピンクタワー・円柱さし（大小、高低、太細などを識別）
・＜触覚＞触覚板（粗さ滑らかさなど識別）
・＜聴覚＞音感ベル（音の高低を識別）

アレイズ 円柱さし 4本セット 円柱を穴にはめ込む操作のほか、両端の円柱を取り出して比較させることにより、大・小、高低、太細を教えることができます。

バイオリンJP 音感ベル 推奨年齢３歳ごろから 台座が白のものとナチュラルのもの2組、対になっています。 計16個のベルのセットです。白とナチュラルは同じ音階です。音階に並べたり、同じ音の対を探し出したりします。

③言語教育

絵合わせカードや文字カードを使って語彙を豊かにし、文法や文章構成なども学びます。

【教具の例】
・メタルインセッツ（運筆練習を行う）
・絵合わせカード（語彙を豊かにする）
・砂文字板（指で文字をなぞって学ぶ）

バイオリンJP メタルインセッツ 推奨年齢　3歳ぐらいから 幾何図形の赤枠と青図形は鉄製です。 メタルの適度な重みが安定性を増し、 非力な子供でも容易に図形を描けます。 図形パズルとしても遊べます。

バイオリンJP 砂文字板 推奨年齢　3歳ぐらいから 木製の板にサンドペパーでアルファベットの大文字、小文字が書かれています。指先でなぞることで触覚をつかってアルファベットを書くことを習得します。 感覚を重視するモンテッソーリならではの教具です。

④算数教育

まず先に数字から覚えるのではなく、感覚的に見てわかる数量から覚えていきます。
感覚的な数量を理解したら数字・数詞を覚えていきます。

【教具の例】
・10進法のビーズ
・算数棒と数字カード

バイオリンJP 算数棒 推奨年齢３歳ぐらいから 実際に手にしたり、視覚的に訴えることで 長さ、幅、高さなどの算術的な理解が深まります。 数字カードと組み合わせて使うのも効果的です。 足し算などもできます。

バイオリンJP 10のゴールド・ビーズ・バー 推奨年齢４歳ぐらいから ビーズ10個からなるビーズ・バーが45個です。 ビーズの直径約8mm

⑤文化教育

音楽、美術、歴史、地理、道徳、動・植物など、幅広い分野を学びます。ほかの４分野が統合された総合学習としても考えられます。

【教具の例】
・世界地図、日本地図パズル
・動植物の絵カード
・時計

バイオリンJP 時計パズル 推奨年齢３歳ぐらいから 時計のパズルです。 パズルで遊ぶことを通じて「数字」と「時」に親しみます。 カラフルなブロックで色合わせ、形合わせなどもでき 子供を飽きさせません。

バイオリンJP カエルの一生パズル 推奨年齢１.５歳ぐらいから 木製パズルです。 カエルのライフ・サイクルが理解できるような仕組みになっています。

本記事ではモンテッソーリ教育と教具についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
日常生活や教育法の参考にしてみてください。
ただし、必ずしも誰にでも万能な教育法とは限りません。そのことを理解したうえでご家庭にも取り入れてみてはいかがでしょうか。

楽天ブックス モンテッソーリ教育で子どもの本当の力を引き出す！ 著者／編集：藤崎 達宏 出版社：三笠書房 発行形態：文庫