学校決めで失敗しない!校風と授業内容を把握したうえで最終決定する志望校
小学校受験を意識するのは様々な理由があると思います。通っている幼稚園の親がお受験を意識している方が多い、近隣に有名な通わせたい私立小学校がある。また親族にお受験を経験した小学校の卒業生がいる。夫婦のどちらかが卒業生であるということも、志望理由になります。
ここで志望する学校を選ぶ一つ大きな壁として、その小学校の「校風」はどのようなものなのか、を親としてどこまで事前に把握できるかという点です。
今回は学校決めで失敗しないように情報収集の方法なども総まとめ。
目次 |
▼ 小学校受験の臨む前に、志望校の校風を徹底調査 |
▼ 子供の将来的に通ってほしい大学を目指すための小学校とは? |
▼ 私立小学校の6年間カリキュラムについて |
▼ 在校生の居るご家庭で話を聞ける機会に参加する |
▼ 心を豊かにする情操教育に力を入れてのびのびと教育の学校 |
小学校受験の臨む前に、志望校の校風を徹底調査
お受験をして私立小学校へ合格させたいとこだわる理由の一つとして、その小学校が持つ校風に強く惹かれたという理由が多く語らます。
ただ、ここで言う「校風」というのは、自分の目で確かめ感じたものでなければいけません。
そのため学校説明会や学校見学会に出向いて、小学校で学ぶ在校生の雰囲気を調べるということが必要になります。
予め子供に「合うであろう小学校」だと思い志望していたとしても、思いのほか厳しい校風が特徴の小学校であるという場合も多いのです。
親としては小学生の間は、できるだけ自由な校風の小学校に進学させたいと強く願う場合もあります。
そのような教育方針を立てて実践している小学校を選ぶほかありません。
子供が明るく何事においても活力に満ち溢れているようなタイプであれば、正直なところ、
あまりにも厳格すぎる小学校というのは不向きになります。
小学校受験を考えたときには、先々を見据えた選択をする
有名だから、出身校だからという理由で志望校を選ぶのも確かに良い方法です。
長い目で見たときに、私立小学校には2種類の校風があるということを最初に知っておくべきです。
親として小学校6年間、子供にとってどのような教育を求めるるのか?と言うことを明白にする必要があるのです。
ネームバリューや評判だけで何事も成り立ちません。
先々の進学先まで考えると、ある程度密度の濃い学習カリキュラムを重要視している小学校の方が向いていると考えられます。
逆に小学校に在籍している間は、のびのびとした過ごし方をさせたいと考える親の場合には、その方針を活かせる学校を選びましょう。
自ずと志望校の方も絞り込まれてきます。
日本各地にある私立小学校には、それぞれのカラーというものが存在します。
但し、そのカラーや教育方針に親がどの程度心を寄せて理解を示してくれているのか?ということが大前提になるのです。
親としても、選択をする段階で誤った選択をしないように、心がけましょう。
子供の将来的に通ってほしい大学を目指すための小学校とは
最近は語学力を高める教育をカリキュラムに取り入れた私立小学校が増えてきました。
国際社会を意識したときに、英語力というものはこれから未来を背負う子供にとっては最大の武器になると考えてのカリキュラムなのです。
例えば、とある有名私立小学校英語コースに入学すると驚きの環境が準備されています。
英語の授業以外の国語や算数までも、すべてオーラルイングリッシュで行われます。
まさにインターナショナルスクールの域に近い私立小学校が増えてきているのも事実です。
国語の授業は日本語で行い、他の授業は英語で行うというカリキュラムの小学校が増えてきています。
日々の授業に英語を使うということで、幼い頃から生の英語に慣れてもらおうという考え方です。
そこにはネイティブ講師が必ず存在して、本物の語学が学べる環境にあります。
中には小学校卒業までにある程度の英語検定の取得を義務付けているような私立小学校もあるほどです。
ここまで来ると、ほぼ中学生以上の語学力が求められていることに気が付きます。
それだけ力をつけるための授業を、全力で行うことに意味があるわけです。
規律が厳しい私立小学校に通わせたいと願う親
子供の躾というものは家庭で行うことが基本です。
その上で小学校でも校則が厳しい場所で、小学校時代を過ごさせたいと考える親もいるのです。
例えば一人っ子なので甘やかして育ててしまう恐れがあるので、厳しい私立小学校への入学を希望するという愛と鞭を教育方針として、
願書に記載される親も中にはいるのです。嘘偽りなく、志望校が実践する学校教育に全幅の信頼を預けている限り、
その期待は裏切られることはないはずです。
校則や学校でのカリキュラムに妥協のない部分にも魅力を感じて、子供を入学させようと考える気持ちは立派です。
ただ、一つだけ子供の資質にだけは目を向けておいてください。
性格というのはそう簡単に変えられるものではありません。
小学校受験の準備は家庭や塾が二人三脚で「その小学校に合格できるように」教育をしてきた結果です。
ここから先は、ご家庭が志望校の教育方針に従い賛同することで教育が成り立ちます。
そのあたりは、他力本願で考えないようにしてください。
あくまで積極的に学校行事には参加をし、親としての立場をきちんと示すべきなのです。
それでこそ、志望校選びにブレがなかったという結果につながるのです。
私立小学校の6年間カリキュラムについて
知り合いの子供で、私立小学校に入学した途端に勉強に付いて行けずに塾に通っているという方がいます。
なぜ?と素朴な疑問を持ちましたが、実に理由は明白でした。
大学進学を軸に考えている私立小学校や国立小学校の場合には、授業の進度も早く、公立小学校の数倍の宿題量を日々こなす必要性もあります。
その上、予習と復習という勉強のノルマが課せられますので、自由な時間は平日には、なかなか持てないというのが実情です。
小学校受験から解き放たれた途端に、自分の小学校授業に付いて行けないために塾通いという子供も実在すするのです。
なんとも複雑な心境になってしまいます。
ここで、とても重要なのは小学校受験向けに勉強をしてきた姿勢というものをシフトさせて、
そのまま小学校に入学してからも持続させていただきたいということです。
受験が終わった=これから遊べるという感覚の子供や親の場合には、必ず落ちこぼれてしまいます。
そのような生徒さんを後日談で数多く知っています。その背景はどの家庭も同じで、
開放感から子供が全く勉強に興味を示さなくなってしまったということです。
受験をしてまで臨んだ小学校入学は「入ってしまえば終わり」ということでは決してありません。そこからが重要なのです。
学習姿勢を小学校受験で身に付ける
学習姿勢や学習習慣というものは、なかなか身に付かないものです。
ですが、小学校受験を通して集中力や注意力はある程度身に付いているはずです。
このテクニックを持続させる必要もあるのです。小学校に入学すると思ったよりも早い進度で授業が展開されていきます。
あっと言う間に、置いておかれてしまう生徒さんも多いのです。
だからこそ、塾に通うわけです。一度でも、何かに躓いてしまうと、
子供の中で夢を抱いて入学したはずの学校生活がいきなり色あせて映ってしまうものです。
劣等感と疲労感だけで精神的に参ってしまう子供を一人でも減らすためにも、
まずは親が入学後のカリキュラムを十分に把握したうえで、春休み中から勉強癖をつけられるように、心を配るべきなのです。
そうすることで、無理なく春を迎え、日々集中をして勉強をすることは当たり前のことになるはずです。
それが学習習慣というものです。
春休みの間に小学校受験生から、私立(国立)小学生になる準備を着々と始めていれば、絶対に落ちこぼれることはありません。
入学前の数カ月が勝負だと心得ておいてください。
今まで通っていた塾のほうでも春期講習という枠の中で、小学校入学準備講座などというクラスも併設されるはずです。
ただ、解放感だけで、遊びに走らないように子供の手綱を締めながら、上手に心をコントロールしてあげてください。
在校生の居るご家庭で話を聞ける機会
これから入学をする私立小学校や国立小学校の在校生が近くに居る場合には、
直接学校生活のことや宿題の量などについて、聞けるチャンスがあります。
インターネット上の情報よりも、正確で重要な内容が聞けることもあります。
各小学校には、学校が創意工夫を凝らしたカリキュラムというものを準備しているのです。
それに沿って教育は展開されるわけです。
実際のところ、宿題にどの程度の時間を費やしているのかどうか?などということは、聞いて初めて知ることばかりでしょう。
有名小学校の場合には、入学式前後に大量の宿題を課せて入学後に提出という場合もあるほどです。
そこで初めて受験をしてまで目指した小学校の「凄さ」や「厳しさ」を目の当たりにするわけです。
その時点で躊躇してももう遅いのです。前向きに取り組むほかありません。まだまだ親子の二人三脚は続くというわけです。
勉強の姿勢が軌道に乗れば、子供は自主的に勉強をするようにもなります。
そこまでの後押しが、親には必要になります。
頑張った分、未来は輝くと親は子に伝えたい
受験をして入学をした小学校には必ず良い特色というものがあります。
それは授業の質や先生方の教師としての力量なども含まれます。
帰宅してからは、同じ学校に通うお友達は家の近所には住んでいないことがほとんどですが、
気分を変えるためにも学校から帰宅したら自由に公園などに行かせましょう。
そうすることで、自然な人間関係を自宅近隣でも子供は築いてくれます。
何もかもをデメリットと捉えるのではなく、子供の気持ちの機微に向き合い、不自由のないように親がサポートをしてあげれば良いのです。
休日に地域のイベントに参加するなど、子供にとっては家庭近隣のもう一つの社会生活を準備してあげれば良いだけのことです。
心を豊かにする情操教育に力を入れてのびのびと教育の学校
受験を考えたときに、数校の学校説明会に足を運ばれていることと思います。
そこで、のびのびと好きなことをしながら、情操教育にも力を入れているという教育方針を打ち出す学校もあります。
恐らく、小学校側として、中学受験はほぼ内部進学で、エスカレーター方式の学校がそのような校風です。
親の中には、最初からそのような学校の方が向いていると踏んで、入学後に勉強で忙しい小学校を避けるというやり方もあります。
このあたりは、親としての考え方次第です。
何よりも、子供の性格や学習姿勢を考え、無理なくのびのびと通えるように一緒に考えてあげましょう。