倍率が高い名門女子小学校として

ペーパーテストの難易度が高いということで、入試1年以上前から準備を始めるご家庭が多いのも特徴です。
主に次の単元がペーパーテストの内容となります。

〇お話の記憶
〇図形
〇推理
〇位置

もちろん、その年度によって多少の出題傾向が変わる場合もあります。
それでも、基本的に上記の分野は毎年出題されるので、しっかりと演習を積んでおく必要があります。
特にお話の記憶については長文が課題として出題されます。
集中力を持ってそのお話に耳を傾けて設問に答えられるよう準備をしなければいけません。

求めるのは知識のバランスの良い子

ミッション系の小学校ですが、すべての分野において精通していることが望ましいと言えます。
ただおとなしく従順であることだけではなく、子供の個性として利発で機転の利くタイプの子供が、田園調布雙葉小学校への合格を決めているようです。
入学をしてしまえば、かなりおっとりとしたお嬢様学校であることは確かです。
それでも入試までが大変であることは確かなのです。
家庭学習やしつけを完璧に行っただけでは、なかなか合格を勝ち得ることができません。

そこで何が必要かと言えば、やはりまずは塾に通いペーパーテスト対策をすることです。
ミッション系の小学校特有の対策が必要になることは、親として十分に理解をしておいてください。
そして子供には高い自発性が求められることを学んでください。
「やってみよう！」「やってみたい！」と子供が自発的に思えることが田園調布雙葉小学校では大切なのです。

ミッション系の女子小学校で欠かせないマナー

ミッション系の小学校には、向いているタイプというものはあります。
学校独自の独特な上品さを目指すために、ただおとなしくしているだけではダメだということを知っておいてください。
個別試験の対策としては、表情が穏やかで自分の感じたことを自分の言葉で話すことが何よりも大事なこととされています。
長々と話すのではなく、要点を絞った内容をハキハキと答えられるような訓練も必要です。

最初から塾を選ぶときにミッション系の女子小学校に的を絞った対策をしている塾を選ぶのもポイントです。
その理由は、塾自体がミッション系の小学校の傾向を十分に分析しているからです。
その上で志望校合格に向けてマナーなども含めて指導をしてくれるからです。
優しく謙虚で、お友達に対しても思慮深い行動をとれることは理想です。
乱暴で飽きっぽく、何事に対しても丁寧さが足りないような子供は田園調布雙葉小学校には相応しくないと判断されてしまいます。

田園調布雙葉小学校に必要なお行儀

ミッション系小学校では特に、お行儀やマナーをしっかりとチェックされるという傾向があります。

挨拶が出来るか？目を見て話せるか？
お辞儀の仕方は正しいのか？
椅子を引くとき入れる時のマナーは正しいのか？

など、大人顔負けのマナー事前に習得しておく必要があると思います。
それには普段の親の教育やしつけが肝心になります。

お行儀が良いというのは、広い意味で人の話を聞けるということにも、つながります。
田園調布雙葉小学校では、よく聞いて、よく見て答えるということについても、能力が求められます。
行動観察などではほかのお友達にどのような対応をしているのか？自分の周囲に目配りができるか否か？という点が厳しくチェックされます。
カトリックミッション系の小学校では他人への思いやりの度合いが、大きなポイントになるのは確かなことです。

受験傾向としては？

つい最近はでは2日間かけてじっくりと子供を観察するような受験スタイルでした。
最近は1日のみの受験にかわりました。
その分密度を濃くして、子供のみだしなみや生活習慣の習熟度を観察しているという印象があります。
面接の際には願書に書いてないように沿った質問がされます。
特にお話の記憶では、耳から入ってきた情報を正確に解答に導き出す能力が試されます。
頭の中で、登場人物などの情報を整理しながら、長文の内容を理解分析していくというのは、短期間の準備だけでは間に合いません。

出来るだけペーパーテスト対策は早めに始めてください。
そもそも、ペーパーテストの難易度が高いので、お話の記憶の部分で万が一、躓いてしまうと他のペーパーテストの内容にも自信を持てなくなるという可能性もあります。
そのために、もしもできなかったものがあった場合には、即座に切り替えて次の問題に集中するという訓練も塾などで行っておくべきでしょう。

スピードを高めながら正答率を高める

ペーパーテストに与えられる時間は数分です。
そこでスピード力が求められます。
その上で確実に指示を理解できていることが絶対条件になります。
プリントの解答に関する指示を聞き洩らしてしまうと、その時点で得点に繋がらない状況に陥ってしまいますので注意力を切らさないように努力をすることも大切です。

面接対策

まずはキリスト教の教えに基づいた教育が実践されていることを、念頭に置いて下さい。
入学後には聖書講座や父親対象に研修なども実施されていることを理解しておいてください。
つまり両親が学校行事に積極的に参加することを求めています。
親として、

学校教育に対してどのように参加をしていくのか？
キリスト教教育については、どのように考えるのか？

を明確に自分たちの言葉で語ることが必要になります。

指示行動や集団行動について

田園調布雙葉小学校では、手先を使った内容の課題が多く出題されます。
つまり巧緻性の部分でどの程度の器用さがあるのか？を見ているのです。
風呂敷を使って、風呂敷包みの課題が出た年度もありました。
また紐通しなど、オーソドックスな出題もいまだにありますので、手先の訓練はペーパー同様に続けておいてください

そして集団行動では一つのグループで制作をしていきます。
この時に

道具の貸し借りをスムーズにできるかどうか？
初めて会うお友達に対して節度のある行動が出来るかどうか？

という質の高い部分での考査となっています。
その作品の出来栄えを競うわけではありません。
必要なのはグループの中で自己表現がどの程度できているのか？ということです。
協調性があるか？リーダーシップ性はあるかどうか？が考査内容になります。

名門小学校だけに厳しいチェックポイントも

言葉遣いはどうか？そしてお行儀はきちんとしているか？は最低限の部分です。
そしてすべての考査において、一度指示を出したものを子供が自主的に守ろうとしているかどうか？も重要なポイントです。
この部分については家庭でも十分に留意して、本番に臨むようにする必要があります。
塾任せにせずに、親も積極的に小学校受験に合否にかかわるかもしれない部分は押さえおくべきです。

田園調布雙葉小学校の体質を知る

幼稚園からの内部進学と小学校受験のみで高校までの長い時間を田園調布雙葉の生徒として受け入れます。
子供の個性を大事にした教育を実践しているということを、親も深く理解をしておいてください。
つまり、ペーパーテストがパーフェクトであっても子供らしい一面や優しい振る舞いが出来ないことには、合格圏内というわけにはいきません。

口頭試問では面接官に自分の考えをわかりやすく説明する必要もあります。
面接は2回ありますが、出来るだけ田園調布雙葉小学校の先生が多くかかわることで多角的にそのご家庭や子供を正しく評価するという意味合いがあるようです。

面接で見られる部分は？

親はどのような人物なのか？そして家族としての雰囲気や子育てに対しての価値観はご夫婦の間で一致しているのかどうか？をまずは面接で知ろうとします。
そして入学後も、意欲的に学校行事に親は参加の意向があるかどうか？など当たり前のことを質問するということが恒例となっているようです。
月齢順で考査をしますので、早生まれ遅生まれというハンディはありません。
願書に誤字があることは、本末転倒になります。
くれぐれも提出前にはチェックを欠かさないようにしてください。